■白雪姫と黒タイツ (御影石材)
★まんがデーター [15.0/20.0]
・絵柄 :●●●◎〇
・お話 :●●●●〇
・漫画 :●●●◎〇
・独創性:●●●●〇
・属性 : [百合] コメディー、ラブコメ、学園、黒タイツ
・構成 : カラー(4P)、9話収録、現在1巻まで発売中。
・おまけ: あとがき、折り返しにコメント、合間にネタ絵、
カバー裏に漫画、描き下ろし「白雪姫の友達の友達 その後」
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「御影石材(みかげ・せきざい)」センセの「白雪姫と黒タイツ 1巻」です。
※恐怖・黒タイツさん
【 構成・絵柄 】
2巻以降へと続く長編漫画。
百合ジャンルで、コメディー要素の強いもの。
ただ、タイトルから察せられるように、強いフェチ要素があり。
百合・コメディーというくくりでは、あまり見られないような仕上がりとなっています。
完全に男性向きですね。
詳しくは後述しますが、それを除けばまさしく百合漫画。
あちこちには真面目な場面もしっかりあり、そっち期待して手に取った方も楽しめると思います。
振り切れ要素が高いこともあってか、キャラが出揃うのにやや時間はかかったかな。
次巻から本領発揮となりそうです。
しなやか極細線での作画。
描き込みはおおむね不足ないくらい。
白比率が高く、濃淡もデジタルの淡い色彩です。
コマ割りはやや細かいもの。
画面は薄味でさっぱりとしていました。
背景や小物も同様に主張ないテイストですが、全体は合っていて違和感なく。
バランス的にもこれで良いと思います。
ゆるっとした輪郭で大き目、華奢目なスタイルの人物絵。
各顔パーツは小さくまとまっているのが特徴です。
コメディー崩しも多め。
作画のタイプがため、ちょっとした間が面白い雰囲気になるのはジャンル的に得な点。
判断については、↓表紙。裏表紙で問題ありません。
【 収録話 】 9話収録
淑女のための学園「清流女学院」
そちらに転校して一週間という「黒川美玲」は、目つきの悪さと高い身長、コミュニケーションが不得手なため、クラスに馴染めずにおりました。
一方、「清流の白雪姫」と称されるお嬢様「白鳥雪菜」はそんな彼女に、
「ずっとあなたを見ていたの」
そう言い寄り、黒タイツを渡したのです。
なんと、彼女はやや度を越した黒タイツフェチなのでした。
そんな訳で、「雪菜」に一目惚れ(?)された「美玲」は、以後彼女の変質的なアプローチを受けつづけることとなったのです。
ごく簡単にはそんなお話。
いわゆる学園を舞台とした百合漫画。
容姿端麗・学園の人気者というお嬢様と、やや浮いた存在の主人公という構図は、ある意味スタンダードな百合漫画設定。
ただ、そのお嬢様には”黒タイツフェチ”という、らしくない要素があり。
セオリーを大きく揺るがしております。
基本的にはコメディーとして作用するのですが、
”お嬢様の好意の対象が自分でなく黒タイツ(の似合う足、自分)ではないか”
そうした不安感を与えることにも繋がっていました。
そもそも「美玲さん」はクラスの中心に居る「雪菜さん」に悪い印象なく、またその逆は好意たっぷりなので開始からしてほぼ両想い。
(※好意度合が友人程度のものか、それ以上か、は当然あるのですが)
同性であるとか体面とかなんとかを気にする様子はなく、もしあの変態的アプローチなければ普通に関係を深めることとなったでしょう。
百合漫画として恋愛を阻害する要素にもなっているんですね。
1巻でそのあたり多少解消しそうなのですが…後半には新キャラ「倉敷亜麻寧」、現在は謎の存在「谷々藍」など癖の強い面々が顔を見せており、さらに関係をややこしくしてくれそうでした。
次巻はもう少し百合漫画っぽくなるかな。
※左:清流の白雪姫「白鳥雪菜」、右:「黒川美玲」
ユリユリした冒頭を崩す「美玲さん」が楽しい1話目。
せめて本でも読んでればいいのに。
対する「雪菜さん」はいかにもお嬢様。
この人はギャップが楽しい娘だから、こうした入りは当然。
2人きりとなっての告白シーンがクライマックス。
ううん、途中まではほぼ学園百合漫画なんだけどなー(笑)
女子が黒タイツ好き、なんて漫画みたい。
ただ、彼女のようなザ・お嬢様が言うと、なんとなく許されてしまいそうなところが凄い。
対する「美玲さん」がまた良いですね。
アプローチが続く2話目。
こちらでは水泳の授業があり、2人の水着姿が堪能できます。
スタイル優れた「美玲さん」がよくお似合い。
身長もあるので、あるいはモデルとかになれそう。
諦めて黒タイツ穿く場面は、もともとカラー原稿だったようですが。
ここはストーリー的にも重要な場面なので、ぜひ単行本でもカラーページにして欲しかった。
アドレス交換後の3話目。
ひっきりなしに届く「雪菜さん」のメールが楽しい。
最終的にはホラーちっくに(笑)
なお、この回で取り巻きの1人「明星朱莉」にスポットが当たり。
4話目での視点担当となっています。
第三者の目で見た2人、ですね。
作中ほか扉絵にて「美玲さん」と並ぶのですが。
背丈の違いが凄い。
彼女がやや規格外に大きく(※だからタイツ似合うのでしょう)、また「朱莉ちゃん」が小さいのです。
ちんちくりんですわね。
なお、こちらでは小中高一貫の
白雪姫、こと「雪菜さん」の凄さが分かるシーンも見どころ。
ずっと見ていて見失うって。
いちおう前話から直接続いている5話。
「美玲さん」の対応が変化するのは、先の「朱莉ちゃん」みたいな反応があるためでしょう。
2人の間に入るのは、先のエピソードで彼女を誘っていた「桃原いちご」
百合漫画に必要なキャラクターですね。
裏表紙絵で採用されていた、「雪菜さん」のクライマックスというべき場面がありました。
面白い。
あれは変態的に楽しんでいる絵だと思っていたのですが、違っていました。
そうした前話を経て、多少クラスに馴染めた「美玲さん」という6話。
まぁ、周囲の反応(7話などでも)を見る限り、本人が勝手に壁を作っていただけかな。
後半の「雪菜さん」とのやり取りが秀逸。
周囲をざわつかせた、「すごい可愛い子」の話には触れられず終了。
もう数話待たないといけないようです。
※左:「倉敷亜麻寧」、右:「谷々藍」
収録でのラスト7、8話は連続エピソード。
こちらは「美玲さん」の元親友「あーちゃん」こと「倉敷亜麻寧」さんの登場回。
過去描写などもあります。
ツンデレ、と称される「亜麻寧さん」はまた個性的で面白いヒロイン。
基本上がり眉ですからね。
紆余曲折の末、お泊り会となるのでした。
やはりコメディー調ではあるのですが、5話に続いて結構百合漫画していました。
後は…おっぱいですわね。
入浴中の「美玲さん」が見れるサービスカットもありました。
ちなみに描き下ろし漫画は、さらにその後の風景。
「雪菜さん」はあーんなお嬢様(8話冒頭)なのに、結構庶民的ですわね。
扉絵を含めて8ページでした。
【 その他 】
そんなこんなで、本日は「御影石材」センセでした。
こちらが3冊目くらいなのかな。
ひでるさんは今回が初見です。
察しの良い方はその通り。
ふと目に入ったタイトルに引っぱり上げられてしまいました。
いいよね、黒タイツ。
実際こんな娘いないだろうなあ。
ただ、あーまで好きならば、自分でも穿くような気もしますが。
たとえ理想あったとしても。
追加の新キャラも良さそうなので、次巻も楽しみにしています。
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・絵柄 :●●●◎〇
・お話 :●●●●〇
・漫画 :●●●◎〇
・独創性:●●●●〇
・属性 : [百合] コメディー、ラブコメ、学園、黒タイツ
・構成 : カラー(4P)、9話収録、現在1巻まで発売中。
・おまけ: あとがき、折り返しにコメント、合間にネタ絵、
カバー裏に漫画、描き下ろし「白雪姫の友達の友達 その後」
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「御影石材(みかげ・せきざい)」センセの「白雪姫と黒タイツ 1巻」です。
※恐怖・黒タイツさん
【 構成・絵柄 】
2巻以降へと続く長編漫画。
百合ジャンルで、コメディー要素の強いもの。
ただ、タイトルから察せられるように、強いフェチ要素があり。
百合・コメディーというくくりでは、あまり見られないような仕上がりとなっています。
完全に男性向きですね。
詳しくは後述しますが、それを除けばまさしく百合漫画。
あちこちには真面目な場面もしっかりあり、そっち期待して手に取った方も楽しめると思います。
振り切れ要素が高いこともあってか、キャラが出揃うのにやや時間はかかったかな。
次巻から本領発揮となりそうです。
しなやか極細線での作画。
描き込みはおおむね不足ないくらい。
白比率が高く、濃淡もデジタルの淡い色彩です。
コマ割りはやや細かいもの。
画面は薄味でさっぱりとしていました。
背景や小物も同様に主張ないテイストですが、全体は合っていて違和感なく。
バランス的にもこれで良いと思います。
ゆるっとした輪郭で大き目、華奢目なスタイルの人物絵。
各顔パーツは小さくまとまっているのが特徴です。
コメディー崩しも多め。
作画のタイプがため、ちょっとした間が面白い雰囲気になるのはジャンル的に得な点。
判断については、↓表紙。裏表紙で問題ありません。
【 収録話 】 9話収録
淑女のための学園「清流女学院」
そちらに転校して一週間という「黒川美玲」は、目つきの悪さと高い身長、コミュニケーションが不得手なため、クラスに馴染めずにおりました。
一方、「清流の白雪姫」と称されるお嬢様「白鳥雪菜」はそんな彼女に、
「ずっとあなたを見ていたの」
そう言い寄り、黒タイツを渡したのです。
なんと、彼女はやや度を越した黒タイツフェチなのでした。
そんな訳で、「雪菜」に一目惚れ(?)された「美玲」は、以後彼女の変質的なアプローチを受けつづけることとなったのです。
ごく簡単にはそんなお話。
いわゆる学園を舞台とした百合漫画。
容姿端麗・学園の人気者というお嬢様と、やや浮いた存在の主人公という構図は、ある意味スタンダードな百合漫画設定。
ただ、そのお嬢様には”黒タイツフェチ”という、らしくない要素があり。
セオリーを大きく揺るがしております。
基本的にはコメディーとして作用するのですが、
”お嬢様の好意の対象が自分でなく黒タイツ(の似合う足、自分)ではないか”
そうした不安感を与えることにも繋がっていました。
そもそも「美玲さん」はクラスの中心に居る「雪菜さん」に悪い印象なく、またその逆は好意たっぷりなので開始からしてほぼ両想い。
(※好意度合が友人程度のものか、それ以上か、は当然あるのですが)
同性であるとか体面とかなんとかを気にする様子はなく、もしあの変態的アプローチなければ普通に関係を深めることとなったでしょう。
百合漫画として恋愛を阻害する要素にもなっているんですね。
1巻でそのあたり多少解消しそうなのですが…後半には新キャラ「倉敷亜麻寧」、現在は謎の存在「谷々藍」など癖の強い面々が顔を見せており、さらに関係をややこしくしてくれそうでした。
次巻はもう少し百合漫画っぽくなるかな。
※左:清流の白雪姫「白鳥雪菜」、右:「黒川美玲」
ユリユリした冒頭を崩す「美玲さん」が楽しい1話目。
せめて本でも読んでればいいのに。
対する「雪菜さん」はいかにもお嬢様。
この人はギャップが楽しい娘だから、こうした入りは当然。
2人きりとなっての告白シーンがクライマックス。
ううん、途中まではほぼ学園百合漫画なんだけどなー(笑)
女子が黒タイツ好き、なんて漫画みたい。
ただ、彼女のようなザ・お嬢様が言うと、なんとなく許されてしまいそうなところが凄い。
対する「美玲さん」がまた良いですね。
アプローチが続く2話目。
こちらでは水泳の授業があり、2人の水着姿が堪能できます。
スタイル優れた「美玲さん」がよくお似合い。
身長もあるので、あるいはモデルとかになれそう。
諦めて黒タイツ穿く場面は、もともとカラー原稿だったようですが。
ここはストーリー的にも重要な場面なので、ぜひ単行本でもカラーページにして欲しかった。
アドレス交換後の3話目。
ひっきりなしに届く「雪菜さん」のメールが楽しい。
最終的にはホラーちっくに(笑)
なお、この回で取り巻きの1人「明星朱莉」にスポットが当たり。
4話目での視点担当となっています。
第三者の目で見た2人、ですね。
作中ほか扉絵にて「美玲さん」と並ぶのですが。
背丈の違いが凄い。
彼女がやや規格外に大きく(※だからタイツ似合うのでしょう)、また「朱莉ちゃん」が小さいのです。
ちんちくりんですわね。
なお、こちらでは小中高一貫の
白雪姫、こと「雪菜さん」の凄さが分かるシーンも見どころ。
ずっと見ていて見失うって。
いちおう前話から直接続いている5話。
「美玲さん」の対応が変化するのは、先の「朱莉ちゃん」みたいな反応があるためでしょう。
2人の間に入るのは、先のエピソードで彼女を誘っていた「桃原いちご」
百合漫画に必要なキャラクターですね。
裏表紙絵で採用されていた、「雪菜さん」のクライマックスというべき場面がありました。
面白い。
あれは変態的に楽しんでいる絵だと思っていたのですが、違っていました。
そうした前話を経て、多少クラスに馴染めた「美玲さん」という6話。
まぁ、周囲の反応(7話などでも)を見る限り、本人が勝手に壁を作っていただけかな。
後半の「雪菜さん」とのやり取りが秀逸。
周囲をざわつかせた、「すごい可愛い子」の話には触れられず終了。
もう数話待たないといけないようです。
※左:「倉敷亜麻寧」、右:「谷々藍」
収録でのラスト7、8話は連続エピソード。
こちらは「美玲さん」の元親友「あーちゃん」こと「倉敷亜麻寧」さんの登場回。
過去描写などもあります。
ツンデレ、と称される「亜麻寧さん」はまた個性的で面白いヒロイン。
基本上がり眉ですからね。
紆余曲折の末、お泊り会となるのでした。
やはりコメディー調ではあるのですが、5話に続いて結構百合漫画していました。
後は…おっぱいですわね。
入浴中の「美玲さん」が見れるサービスカットもありました。
ちなみに描き下ろし漫画は、さらにその後の風景。
「雪菜さん」はあーんなお嬢様(8話冒頭)なのに、結構庶民的ですわね。
扉絵を含めて8ページでした。
【 その他 】
そんなこんなで、本日は「御影石材」センセでした。
こちらが3冊目くらいなのかな。
ひでるさんは今回が初見です。
察しの良い方はその通り。
ふと目に入ったタイトルに引っぱり上げられてしまいました。
いいよね、黒タイツ。
実際こんな娘いないだろうなあ。
ただ、あーまで好きならば、自分でも穿くような気もしますが。
たとえ理想あったとしても。
追加の新キャラも良さそうなので、次巻も楽しみにしています。
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