■少女廻り (宮原歩)
★まんがデーター [15.5/20.0]
・絵柄 :●●●●○
・お話 :●●●●○
・漫画 :●●●●○
・独創性:●●●◎○
・属性 : [成年] ファンタジー、学園、恋愛
・構成 : カラー(4P)、5話収録(全て表題作・1巻完結)
・おまけ: あとがき。
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「宮原歩(みやはら・あゆむ)」センセの「少女廻り」です。
※謎の少女「ミレン」
【 構成・絵柄 】
収録は1冊まるまるの長編。
ストーリーを通じて登場するのは、謎の少女。
彼女がナビゲーター的に進むのか、という感じだったんですが。
1話目での印象とは違い、結構繋がりのある、しっかりとしたストーリーになっていました。
過去に戻ったりなんだりする、ファンタジーな漫画。
ラブコメと言う単語の軽さはなく、全般的に静かでしっとりめ。
全般的に重く・暗く、結構な重量感もあったので、苦手な方は要注意。
いちおう、読後感は悪いものではないで、ご安心ください。
強い線での作画。
濃淡では黒が目立って強く、全体を引き締めている印象です。
そのほかの色づきはそこそこ。
描き込みは細かいですが、過ぎるほどではありません。
コマは中小で重なりが多く、枠間はほぼなく。
作画具合もあって、かなり賑やかなページとなっていました。
それでもデジタルで丁寧さもあり、見辛くはないと思います。
切れ長な黒目の人物画が特徴。
ミステリアスなキャラはロングの黒髪と共にセンセの絵にピッタリ合いますね。
バランス面とか構図・配置など、なんとなーく引っ掛かるのはいつも通り。
それも重箱の隅程度で、漫画に違和感はなく。
迫力も安定感もあり、多少の癖が問題なければ大丈夫でしょう。
判断については、裏表紙のカット絵か、「ティーアイネット」さんのサンプルが見易いです。
【 収録話 】 5話収録
”絶望の現実を救うことができるとすれば…それは過去を変えることでしかありえない…”
ネット上に流れる不思議な都市伝説の1つ。
午前3時ちょうどに、もう一度会いたい人物を想いながら命を絶つ。
すると、「ミレン」という少女が現れて過去の世界に連れて行ってくれるのでした。
ごく簡単ですが、だいたいそんなん。
学園を舞台にしたファンタジー恋愛漫画。
1から3話まではオムニバス形式で、謎の少女「ミレン」の力を借りて現実を変えるべく過去に戻るというもの。
基本的には良い結果となる筈なんですが。
2話から早くも雲行きが怪しくなり、以降はラストエピソードへと繋がっていきます。
最後が「ミレンさん」自身のお話となるのは、こうしたネタのお約束。
この各話の運びは見事でした。
オチ前の台詞とか、なるほどという感じ。
よくまとまった漫画に仕上がっております。
※左:三園菜々、右:芙蓉さゆり
003:「未練の刻<第1話> ~憧れのクラスメイトと~」
昔から人と関わるのが苦手で仕事もうまくいかない「岸田友則」
自殺を考えた彼は、過去に強い未練があり。
どうせならば、とネットに流れていた都市伝説を試してみようと考えたのです。
漫画の基本となるべき1話目。
確かにそんな感じ(笑)
主人公「岸田くん」は学生時代、同クラスの「三園菜々」に憧れていました。
容姿は無論のこと、優等生でスポーツが出来るアイドル的存在。
そんな彼女から不意に声を掛けられた彼は、日曜日図書室に来てほしいとお願いされたのです。
まぁ、行かないかなー。
行かないだろうなぁ。
でも本を返しに行くって大義名分はあるのか。
頑張って行こうよ。
…とかなんとか。
ああした成年漫画な展開になるかどうかは置いといて、誰しも似たような経験はあるだろうと思われ。
そうしたあるある的な意味で色々と想像もし易く、優れたネタの1話目。
「ミレン」によって過去へ戻った「岸田くん」
ここでのポイントは、ちゃんとこれまでの記憶を持っていること。
ほかの漫画にありましたが、記憶なくしてたら前と同じ行動取るでしょうからね。
しかし、「菜々ちゃん」はエロいなぁ。
性的なことに対する興味を本を通じて「岸田くん」に気付き、妄想膨らませていたのかな。
045:「未練の刻<第2話> ~水泳部の幼なじみと~」
亡くなった幼馴染み「芙蓉さゆり(ふよう・-)」
面倒見良い娘で、よく「裕貴」を気にかけていたんですが。
ちょっとした口論をしていた彼は、自殺とされた彼女の直接原因ではないか、と周囲から言われるようになっていたのでした。
そんな感じで、「さゆりさん」が死ぬのを止めるべく、「ミレン」の力を借りようとするもの。
前半部分の「裕貴くん」に注目。
ちょっと前フリになってますね。
同じく記憶を持っていた彼は、水泳部の彼女が1人亡くなっていたプールへと向かい。
そこでのやり取りがため、えっち発展しています。
巨乳設定な「さゆりさん」のスクール水着姿がいい感じ。
こんなの毎日ぶらさげてんのかよ、という重量感のようです。
ムチムチでしたよー。
そのままプールえっちになっていました。
オチはあんな感じでしたが…いちおう想いは通じいて関係性も変化しており、彼のああした性格は幼馴染みで付き合いも長いのである程度把握はしていると考えられ。
なんらかトラブルには当然なるかもしれませんが、同じ結末までにはならないと思うのだけれど。
085:「未練の刻<第3話> ~内気ないじめられっ子と~」
クラスでいじめの対象になっている「高島マミ」
「ユウジ」は彼女とは小学校が同じで、ちょっと遊んだことがある程度の関係。
どうすることもできなかったんですが…ある日、いじめでずぶ濡れになっていた彼女を目撃した彼は~と言うお話。
3話目ともあってか、エンディングに繋がる重要な情報が冒頭に。
また、お話も今までとは流れが異なっており、「ミレン」の力で過去に~という漫画ではありませんでした。
えー、詳細は伏せますが。
全編えっちシーンが豊富で、また今までと違ってラブい色はなく。
非常に後味の悪いエピソードとなっています。(※良い意味で)
まぁ、冒頭もそうでしたが、今回は最終話の前フリ的なお話。
続く4話でも2人登場するので、どんな感じになっているのか、ご期待下さい。
※左:高島マミ、右:ココロ・春江
125:「未練の刻<第4話> ~発情少女に囲まれて~」
167:「未練の刻<最終話> ~未練の少女~」
そんな訳で、前フリ後の最終エピソード。
こちらの主人公は「ユウジくん」の兄「トオル」
4話目は流れとしてはだいたい同じなんですが。
決定的に異なるのは、「トオルくん」が都市伝説な存在である「ミレン」に覚えがあること。
そのため、幻想世界での2人のやり取りもこれまでとはまったく異なるものとなっています。
過去に戻った彼は、委員長「春江」、「ココロ」、「岬」というタイプ違う女の子らとの複数えっちに。
しれっとしてますが、こう見ると…「ミレン」はえっち好きなのねぇ(笑)
ただ、あのプレイはいいんだか、悪いんだか、という感じでしたが。
直接続く最終話。
まぁ、あれがイイとは思わないわな。
再び「ミレン」と接触を試みる「トオルくん」は無事再会。
意外な形でのえっち展開になっていました。
控えめなバストが可愛いです。
そもそも、”赤い花の髪飾り”は、彼女の想いそのものという感じですし。
オチは綺麗にまとまっていました。
あの指絡ませるシーンはぐっときますねー。
【 その他 】
そんなこんなでお馴染み「宮原歩」センセでした。
「ティーアイネット」さんの新刊情報を見て驚き。
こないだ読んだばかりだと思っていたんですけれど。
(※そのうちアップしますが、「彼氏なんていらないけど~」も読んでます。)
仕事早いなぁ。
やっぱりスピードは大切ですよね。
ただ…なんか、惜しい。
今回は1冊に実に巧くまとまっていて、ラストも良い感じで、決して悪いとは思わないんですが。
どうも、もうひとパンチ足りない、欲しい感じがしてしまいました。
★「宮原歩」センセの漫画紹介記事
「霜枝さんちの明るい食卓」
初単行本。霜枝家の母子とイチャイチャな初単行本。1冊まるまるの長編です。一般。
「望月さんの恋文」
初の短編集。ビジネス系が多めでした。一般。
「はんまめいど!」
主人公の失った記憶とは!?という、スイミングスクールでのラブコメ長編。一般。
「この会社はおかしすぎる!?」
菓子メーカーが舞台の陰謀渦巻くオフィス・ストーリー。一般。
「ラブあねえっち」
2歳違いの義母「高村花苗」と2人きりで生活という「あねママ!」を収録。初の成年系。
「恋色おとめ」
幽霊ヒロインとの「僕だけが彼女に触れられる」を収録。成年。
「いつでもどこでもどんなことでも」
フェチっぽい要素あるラブコメ短編集。短編「Hなこと言ってみるテスト」が楽しい。一般。
「ハメあいゲーム」
ゲームヒロインが実体化するファンタジー長編。成年。
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・絵柄 :●●●●○
・お話 :●●●●○
・漫画 :●●●●○
・独創性:●●●◎○
・属性 : [成年] ファンタジー、学園、恋愛
・構成 : カラー(4P)、5話収録(全て表題作・1巻完結)
・おまけ: あとがき。
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「宮原歩(みやはら・あゆむ)」センセの「少女廻り」です。
※謎の少女「ミレン」
【 構成・絵柄 】
収録は1冊まるまるの長編。
ストーリーを通じて登場するのは、謎の少女。
彼女がナビゲーター的に進むのか、という感じだったんですが。
1話目での印象とは違い、結構繋がりのある、しっかりとしたストーリーになっていました。
過去に戻ったりなんだりする、ファンタジーな漫画。
ラブコメと言う単語の軽さはなく、全般的に静かでしっとりめ。
全般的に重く・暗く、結構な重量感もあったので、苦手な方は要注意。
いちおう、読後感は悪いものではないで、ご安心ください。
強い線での作画。
濃淡では黒が目立って強く、全体を引き締めている印象です。
そのほかの色づきはそこそこ。
描き込みは細かいですが、過ぎるほどではありません。
コマは中小で重なりが多く、枠間はほぼなく。
作画具合もあって、かなり賑やかなページとなっていました。
それでもデジタルで丁寧さもあり、見辛くはないと思います。
切れ長な黒目の人物画が特徴。
ミステリアスなキャラはロングの黒髪と共にセンセの絵にピッタリ合いますね。
バランス面とか構図・配置など、なんとなーく引っ掛かるのはいつも通り。
それも重箱の隅程度で、漫画に違和感はなく。
迫力も安定感もあり、多少の癖が問題なければ大丈夫でしょう。
判断については、裏表紙のカット絵か、「ティーアイネット」さんのサンプルが見易いです。
【 収録話 】 5話収録
”絶望の現実を救うことができるとすれば…それは過去を変えることでしかありえない…”
ネット上に流れる不思議な都市伝説の1つ。
午前3時ちょうどに、もう一度会いたい人物を想いながら命を絶つ。
すると、「ミレン」という少女が現れて過去の世界に連れて行ってくれるのでした。
ごく簡単ですが、だいたいそんなん。
学園を舞台にしたファンタジー恋愛漫画。
1から3話まではオムニバス形式で、謎の少女「ミレン」の力を借りて現実を変えるべく過去に戻るというもの。
基本的には良い結果となる筈なんですが。
2話から早くも雲行きが怪しくなり、以降はラストエピソードへと繋がっていきます。
最後が「ミレンさん」自身のお話となるのは、こうしたネタのお約束。
この各話の運びは見事でした。
オチ前の台詞とか、なるほどという感じ。
よくまとまった漫画に仕上がっております。
※左:三園菜々、右:芙蓉さゆり
003:「未練の刻<第1話> ~憧れのクラスメイトと~」
昔から人と関わるのが苦手で仕事もうまくいかない「岸田友則」
自殺を考えた彼は、過去に強い未練があり。
どうせならば、とネットに流れていた都市伝説を試してみようと考えたのです。
漫画の基本となるべき1話目。
確かにそんな感じ(笑)
主人公「岸田くん」は学生時代、同クラスの「三園菜々」に憧れていました。
容姿は無論のこと、優等生でスポーツが出来るアイドル的存在。
そんな彼女から不意に声を掛けられた彼は、日曜日図書室に来てほしいとお願いされたのです。
まぁ、行かないかなー。
行かないだろうなぁ。
でも本を返しに行くって大義名分はあるのか。
頑張って行こうよ。
…とかなんとか。
ああした成年漫画な展開になるかどうかは置いといて、誰しも似たような経験はあるだろうと思われ。
そうしたあるある的な意味で色々と想像もし易く、優れたネタの1話目。
「ミレン」によって過去へ戻った「岸田くん」
ここでのポイントは、ちゃんとこれまでの記憶を持っていること。
ほかの漫画にありましたが、記憶なくしてたら前と同じ行動取るでしょうからね。
しかし、「菜々ちゃん」はエロいなぁ。
性的なことに対する興味を本を通じて「岸田くん」に気付き、妄想膨らませていたのかな。
045:「未練の刻<第2話> ~水泳部の幼なじみと~」
亡くなった幼馴染み「芙蓉さゆり(ふよう・-)」
面倒見良い娘で、よく「裕貴」を気にかけていたんですが。
ちょっとした口論をしていた彼は、自殺とされた彼女の直接原因ではないか、と周囲から言われるようになっていたのでした。
そんな感じで、「さゆりさん」が死ぬのを止めるべく、「ミレン」の力を借りようとするもの。
前半部分の「裕貴くん」に注目。
ちょっと前フリになってますね。
同じく記憶を持っていた彼は、水泳部の彼女が1人亡くなっていたプールへと向かい。
そこでのやり取りがため、えっち発展しています。
巨乳設定な「さゆりさん」のスクール水着姿がいい感じ。
こんなの毎日ぶらさげてんのかよ、という重量感のようです。
ムチムチでしたよー。
そのままプールえっちになっていました。
オチはあんな感じでしたが…いちおう想いは通じいて関係性も変化しており、彼のああした性格は幼馴染みで付き合いも長いのである程度把握はしていると考えられ。
なんらかトラブルには当然なるかもしれませんが、同じ結末までにはならないと思うのだけれど。
085:「未練の刻<第3話> ~内気ないじめられっ子と~」
クラスでいじめの対象になっている「高島マミ」
「ユウジ」は彼女とは小学校が同じで、ちょっと遊んだことがある程度の関係。
どうすることもできなかったんですが…ある日、いじめでずぶ濡れになっていた彼女を目撃した彼は~と言うお話。
3話目ともあってか、エンディングに繋がる重要な情報が冒頭に。
また、お話も今までとは流れが異なっており、「ミレン」の力で過去に~という漫画ではありませんでした。
えー、詳細は伏せますが。
全編えっちシーンが豊富で、また今までと違ってラブい色はなく。
非常に後味の悪いエピソードとなっています。(※良い意味で)
まぁ、冒頭もそうでしたが、今回は最終話の前フリ的なお話。
続く4話でも2人登場するので、どんな感じになっているのか、ご期待下さい。
※左:高島マミ、右:ココロ・春江
125:「未練の刻<第4話> ~発情少女に囲まれて~」
167:「未練の刻<最終話> ~未練の少女~」
そんな訳で、前フリ後の最終エピソード。
こちらの主人公は「ユウジくん」の兄「トオル」
4話目は流れとしてはだいたい同じなんですが。
決定的に異なるのは、「トオルくん」が都市伝説な存在である「ミレン」に覚えがあること。
そのため、幻想世界での2人のやり取りもこれまでとはまったく異なるものとなっています。
過去に戻った彼は、委員長「春江」、「ココロ」、「岬」というタイプ違う女の子らとの複数えっちに。
しれっとしてますが、こう見ると…「ミレン」はえっち好きなのねぇ(笑)
ただ、あのプレイはいいんだか、悪いんだか、という感じでしたが。
直接続く最終話。
まぁ、あれがイイとは思わないわな。
再び「ミレン」と接触を試みる「トオルくん」は無事再会。
意外な形でのえっち展開になっていました。
控えめなバストが可愛いです。
そもそも、”赤い花の髪飾り”は、彼女の想いそのものという感じですし。
オチは綺麗にまとまっていました。
あの指絡ませるシーンはぐっときますねー。
【 その他 】
そんなこんなでお馴染み「宮原歩」センセでした。
「ティーアイネット」さんの新刊情報を見て驚き。
こないだ読んだばかりだと思っていたんですけれど。
(※そのうちアップしますが、「彼氏なんていらないけど~」も読んでます。)
仕事早いなぁ。
やっぱりスピードは大切ですよね。
ただ…なんか、惜しい。
今回は1冊に実に巧くまとまっていて、ラストも良い感じで、決して悪いとは思わないんですが。
どうも、もうひとパンチ足りない、欲しい感じがしてしまいました。
少女廻り (MUJIN COMICS) (2015/04/03) 宮原歩 商品詳細を見る |
★「宮原歩」センセの漫画紹介記事
「霜枝さんちの明るい食卓」
初単行本。霜枝家の母子とイチャイチャな初単行本。1冊まるまるの長編です。一般。
「望月さんの恋文」
初の短編集。ビジネス系が多めでした。一般。
「はんまめいど!」
主人公の失った記憶とは!?という、スイミングスクールでのラブコメ長編。一般。
「この会社はおかしすぎる!?」
菓子メーカーが舞台の陰謀渦巻くオフィス・ストーリー。一般。
「ラブあねえっち」
2歳違いの義母「高村花苗」と2人きりで生活という「あねママ!」を収録。初の成年系。
「恋色おとめ」
幽霊ヒロインとの「僕だけが彼女に触れられる」を収録。成年。
「いつでもどこでもどんなことでも」
フェチっぽい要素あるラブコメ短編集。短編「Hなこと言ってみるテスト」が楽しい。一般。
「ハメあいゲーム」
ゲームヒロインが実体化するファンタジー長編。成年。
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