■僕は君たちを支配する (千田大輔)
★まんがデーター [17.0/20.0]
・絵柄 :●●●●○
・お話 :●●●●○
・漫画 :●●●●●
・独創性:●●●●○
・属性 : [一般] 閉鎖世界、サスペンス、ハーレム
・構成 : 6話(1)、8話(2)収録、現在2巻まで発売中。
・おまけ: 番外編「もしもハルカが女性だったら編(7P)」
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「千田大輔(ちだ・だいすけ)」センセの「僕は君たちを支配する(※2巻まで)」です。
※「ゆゆ」・「カナエ」・「アズミ」
【 構成・絵柄 】
収録は2巻以降へと続いていく長編ストーリー。
舞台は現実世界ですが、固定されたメンバーでの特殊な閉鎖空間になっていて。
漫画独特の奇妙な世界になっていました。
閉鎖空間ってのは、そのままサスペンスちっくですよね。
お話は、なぜこうなったか、どう脱出するのか、~がメインではなく。
残されたメンバーらが、あちこちでつばぜり合いしているような、ギスギスとした人間模様がメインとなってます。
男子1名で他は女性陣という、周囲に花の羨ましいシチュエーションなのですが、漫画・ゲームにあるような、嬉し・恥ずかしな展開はなく。
読んでいて、楽しい気分にはならんと思います。
えらく面白い漫画なんですけどね。
なお、”嬉し・恥ずかしな展開はなく”~と書きましたが。
一般漫画ながら、作中に直接行為シーンはかなり頻繁に描かれてます。
当然、そこに甘さはないのですけどね。
下着、全裸シーンなども多め。
ただ、そうした漫画なのですが、なぜかバストトップは描かれてません。
紹介文そのままエロスはあるのですが、一般えっち系とも違うみたい。
期待する部分については、ご注意ください。
しっかりとした線での作画。
全体の色付きそこそこで、白比率はそれなり。
黒色は強く、描き込みは過ぎず、あっさりでなく。
漫画の雰囲気がため、原稿は気持ち濃い目かなー、といった印象。
コマ割りは横に広めな傾向で、上下左右の余白はほぼないものの、枠間は確保されていました。
人物絵は黒く大きい目と縦に短い顔パーツ、広い輪郭が特徴的。
頭大きく、体は小さめのロリっとしたバランスの可愛らしいもの。
表情や動きなど、それに合ったコミカルさあるのですが…。
その緩みが大きいため、緊張する場面では刺すような空気感がありました。
「かわいさあまって難しさ100%(※ロマンシア)」
…みたいな感じね。
デフォルメ強いもののコメディー、シリアスどちらもお上手で、背景や小物なども合っていてお上手。
こうした漫画は他にあまり見られず、唯一無二。
刺さる人は、それこそ頭から串刺しになると思います。
そう変化はしないため、判断は↓表紙、または紹介帯のカット絵が良いでしょう。
【 収録話 】 14話収録
同窓会のため、学校に集まっていた8名。
突如、謎の壁が出現し、その学校をぐるりと覆うように囲まれ、閉じ込められてしまったのです。
壁は音もなく、割れるような気配もなく。
壊すのは無論のこと、脱出することもできず、ここで生活することとなったのでした。
救助は来ぬまま2ヶ月が経過。
それぞれの役割分担も落ち着いてきた頃、メンバーの1人「鈴木梓己」は周囲に強く当たるようになっており…。
閉鎖世界で唯一の男子「佐藤永」は、こっそり繋がっている「田中見執」の進めもあり、彼女を屈服させるべく行動を開始するのでした。
かなりザックリですが、おおむねそんな導入部。
※左:田中見執、右:鈴木梓己
閉鎖世界でのサバイバル漫画。
メンバー8名のうち、男子は1人だけというハーレム状態なのですが。
現在無職な彼は、それぞれの立派な職業に就き、技能を持つ女性陣らに対して、とかく頭が上がらない弱い立場。
そのため、力仕事で彼女らに使い倒されるような日々となっていたのです。
だから、ハーレムできゃっほー!!、みたいな甘さは薄く。
いかにして、現在の立ち位置を上げていくか~みたいな、ドス黒い点のが目立っていました。
なお、そうした傾向は女性陣にもあり。
ぱっと見で可愛らしい彼女らでしたが、それぞれ年相応(?)に何らかの闇を抱えており。
主人公「ハルカくん」は進んで協力する「みもりさん」の助言を借り、そうした彼女らと対立・撃破して、屈服させていく。
そんな生き残りサバイバルちっくな漫画でした。
裏表紙の文言「閉鎖空間ハーレム、」~で切ってしまいそうな方は、ちょっと注意が必要です。
まぁ、期待通りなエロスもたっぷりあるにはあったんですけれど。
閉鎖された学校。
作中での最大の謎ですね。
突如現れた謎の壁、ということで、魔法か奇跡か、一瞬で閉じ込められたっぽいんですよね。
このタネ明かしはされるかなー、どうかなー。
まぁ誰の仕業か、1巻での描写を見る限りでは、巨大な箱にすっぽりと覆われている様子。
空にもコンクリみたいな、透明とかでない壁がしっかりあったのね。
そうした訳で、校内・外はおそらく真っ暗。
ランプとか照明で生活しているみたい。
屋上の菜園で野菜などを作っているのですが、太陽光はどうしているんだろう。
やっぱり照明当て続けてるのかな。
蓄電池の調子が悪い(2巻)という場面では、お日様とソーラー発電みたいなの描かれてましたが…どうなんでしょう。
電気・水道は外との繋がりまで遮断されてなければ、壁に覆われても供給はされそうですが…。
ちなみに。
アメリカで行われた、巨大な密閉空間での人工生態系実験では、酸素不足、食料不足(植物の育ちが悪かった)など散々な結果だったようですが。
漫画のネタ的にはそっちでなく。
アナタハン島事件の男女逆パターン、といったイメージですかね。
【 僕は君たちを支配する 登場人物 総覧 】
「佐藤永(さとう・はるか)」 26歳 無職
「ハルカ」 男子、漫画の主人公。
閉じられた世界では唯一の男子。部屋は別棟にある。
力仕事担当で、あちこちを忙しく手伝わされている。
学生時代はイケ男子で、カースト上位の存在だった。
この再会時では無職であったため、優秀な女性陣と比較して肩身は狭い。
そのため、心の奥底では鬱屈とした思いを溜め込んでいた。
コミュニケーション能力高く、アメ・ムチを使い分けて女性らを支配していく。
「田中見執(たなか・みもり)」 26歳 大学院生
「みもり」 眼鏡・三つ編み
全員揃っている場面では基本的に口数少なく、大人しい。
好意を持っていた~、ということで、自ら「ハルカ」に接近していた。
彼をそそのかし、お話の切っ掛けを作っていく。
M気質。
人間心理に強く、よく周囲を観察していて鋭い指摘も多い。
また、妙な物言いをすることも多く、物語の鍵を握っているような雰囲気。
「鈴木梓己(すずき・あずみ)」 26歳 雑誌編集者
「アズミ」 ツーサイドアップ
プライド高く、辛辣・激しい物言いのトラブルメーカー。
特に「ユキ」と激しく対立し、それを切っ掛けに周囲から孤立していく。
「ハルカ」とは幼馴染みの間柄。
「高橋情蘭(たかはし・せいら)」 27歳 弁護士
「セイラ」 ロングぱっつん黒髪
閉じた世界でのリーダー役で、各チームから報告を受けていた。
作業シフト(当番表)を組んでいる。
言葉づかいは強めの男性っぽいもの。
「ムギ」とは単なる友人関係ではない様子。
おそらくは3巻の表紙を担当することになると思う。
「吉田無衣(よしだ・むぎ)」 26歳 医師
「ムギ」 ショート・バツ髪飾り
世界では貴重な医師。
穏やかな物腰で、もしかしたら男性慣れしていない?
「セイラ」とは単なる友人関係ではない様子。
また「みもり」からは「嫌われている」と思われている。
「伊藤友結(いとう・ゆゆ)」 26歳 整備士
「ゆゆ」 日焼け
背丈小さく、言動が可愛らしい。
職業がため、機械類の整備を受け持っている様子。
「渡辺游姫(わたなべ・ゆき)」 26歳 教師
「ユキ」 ロング白髪
場を乱す「アズミ」と対立を深めていく。
2巻ではほぼ出番なし。
「井上家奈江」 27歳 専業主婦
「カナエ」 サイドテール
周囲とは巧くやっている雰囲気。
1、2巻ではほぼピックアップされてないく、ほぼモブ状態。
職業も他の女性陣とくらべてハッキリしたものではなく。
あるいは、ラスボスに近い娘さんかも、とか思いました。
ここからは、ザックリとお話について。
1話のタイトル扉の見開き。
中央には主人公「ハルカくん」と、ストーリーの重要人物「みもりさん」がいる筈なのですが…。
ちょうど閉じられる位置なため、真ん中1/3くらいがまったく見えません…。
あまり本をギュー、って引っぱりたくはないじゃない。
ちょっと残念でした。
最初は「みもりちゃん」
漫画開始時点、2ヶ月経過した頃では既に「ハルカくん」とは関係を済ませていて。
1話から夜に別棟へ通っておりました。
そういえば、このブログ書く時にあらためてみましたが…学生時代の回想シーンありましたね…。
あのコマから、この漫画って…彼女の復讐劇だったりして、とか考えました。
彼と付き合う気もないみたいですからね。
さて、1巻でのメイン「アズミさん」が荒れだすのは2話目から。
その心理については…はい、「みもりちゃん」が完全に見切っていました。
ヤバい娘だなぁ。
(※で、当人は彼とのえっちでストレス少なく、性生活はすこぶる充実しているという…)
「ハルカくん」が行動を起こしたのは、「みもりちゃん」から促されたため。
昔は仲良かった幼馴染み、というのも大きいでしょう。
あるいは2話の中盤で、「アズミさん」が彼を受け入れていたら、なんらかまた違うルートになったのかもしれませんが…。
まぁ、どう見ても漫画ルートのが現実っぽいかなぁ。
揉めているシーンにて、リーダー「セイラさん」はあまり意見述べてないですね。
直接対立してないためか、はたまた「アズミさん」と絡みたくないか。
なお、3話の後半前あたりでは、非常に良い表情をしている「アズミさん」を見ることができるのですが。
……はい、そんな甘い展開にならないのがこの漫画。
のこる3話にてドンドコ追い詰められていくのでした。
あー、うー、まぁ…「ハルカくん」は凄いなぁ。
素質あったんでしょうね。
※左:吉田無衣、右:高橋情蘭
そうした訳で、「アズミさん」が落ち着いた2巻。
(なお、「アズミさん」への仕上げが描かれる7話、そして11話は必見)
こちらでは作業量がハードな「ハルカくん」の怪我を切っ掛けに、医師「ムギさん」、そして彼女と親しい「セイラさん」がピックアップされていきます。
彼の協力者が「みもり」・「アズミ」と増え、職業は弁護士でこの世界のリーダー「セイラさん」にも対抗できるようになってますね。
直接対決は13話から。
えっと、詳細は伏せますが…「ハルカくん」を襲うアレコレを次々に見破っていく様が凄い。
なるほど、この世界の頂点に立つべき素質はあるのかな。
そんなんだったら、現実世界に戻った際には普通に就職できそう。
基本的には、この後次々ヒロインらを屈服させていくのかもしれませんが…。
あの「セイラさん」を超える、ドス黒さを「ゆゆ」、「ユキ」、「カナエ」の誰かしらが発揮するのが怖いです。
ひでるさんは「ゆゆちゃん」が好き。
彼女とのアレコレ描かれるまでは追いかけようと思います。
【 その他 】
そんなこんなで、本日は「千田大輔」センセでした。
既に数多くの単行本を出されてますね。
ひでるさんはこちらが初見になります。
今回はですね、ふと店頭で1巻を目撃した際に…
”背徳のエロサスペンス”
そうした紹介帯文言と、↓表紙の「みもりちゃん」に釣り上げられました。
そりゃーもう、見事なまでに餌にパックリ喰らいついた感じ(笑)
ああした眼鏡な娘の乱れた姿はイイモンですよね。
本編は可愛らしいキャラなのに凄いなぁ、って読み進めてましたが…。
センセの他単行本らも、いわゆる通常のラプコメとは全然違うみたい。
こうした感じがお得意なのかー(笑)
僕は君たちを支配する(1) (ヤンマガKCスペシャル) コミック 2022/6/20 千田 大輔 (著)
僕は君たちを支配する(2) (ヤンマガKCスペシャル) コミック 2022/8/19 千田 大輔 (著)
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・絵柄 :●●●●○
・お話 :●●●●○
・漫画 :●●●●●
・独創性:●●●●○
・属性 : [一般] 閉鎖世界、サスペンス、ハーレム
・構成 : 6話(1)、8話(2)収録、現在2巻まで発売中。
・おまけ: 番外編「もしもハルカが女性だったら編(7P)」
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「千田大輔(ちだ・だいすけ)」センセの「僕は君たちを支配する(※2巻まで)」です。
※「ゆゆ」・「カナエ」・「アズミ」
【 構成・絵柄 】
収録は2巻以降へと続いていく長編ストーリー。
舞台は現実世界ですが、固定されたメンバーでの特殊な閉鎖空間になっていて。
漫画独特の奇妙な世界になっていました。
閉鎖空間ってのは、そのままサスペンスちっくですよね。
お話は、なぜこうなったか、どう脱出するのか、~がメインではなく。
残されたメンバーらが、あちこちでつばぜり合いしているような、ギスギスとした人間模様がメインとなってます。
男子1名で他は女性陣という、周囲に花の羨ましいシチュエーションなのですが、漫画・ゲームにあるような、嬉し・恥ずかしな展開はなく。
読んでいて、楽しい気分にはならんと思います。
えらく面白い漫画なんですけどね。
なお、”嬉し・恥ずかしな展開はなく”~と書きましたが。
一般漫画ながら、作中に直接行為シーンはかなり頻繁に描かれてます。
当然、そこに甘さはないのですけどね。
下着、全裸シーンなども多め。
ただ、そうした漫画なのですが、なぜかバストトップは描かれてません。
紹介文そのままエロスはあるのですが、一般えっち系とも違うみたい。
期待する部分については、ご注意ください。
しっかりとした線での作画。
全体の色付きそこそこで、白比率はそれなり。
黒色は強く、描き込みは過ぎず、あっさりでなく。
漫画の雰囲気がため、原稿は気持ち濃い目かなー、といった印象。
コマ割りは横に広めな傾向で、上下左右の余白はほぼないものの、枠間は確保されていました。
人物絵は黒く大きい目と縦に短い顔パーツ、広い輪郭が特徴的。
頭大きく、体は小さめのロリっとしたバランスの可愛らしいもの。
表情や動きなど、それに合ったコミカルさあるのですが…。
その緩みが大きいため、緊張する場面では刺すような空気感がありました。
「かわいさあまって難しさ100%(※ロマンシア)」
…みたいな感じね。
デフォルメ強いもののコメディー、シリアスどちらもお上手で、背景や小物なども合っていてお上手。
こうした漫画は他にあまり見られず、唯一無二。
刺さる人は、それこそ頭から串刺しになると思います。
そう変化はしないため、判断は↓表紙、または紹介帯のカット絵が良いでしょう。
【 収録話 】 14話収録
同窓会のため、学校に集まっていた8名。
突如、謎の壁が出現し、その学校をぐるりと覆うように囲まれ、閉じ込められてしまったのです。
壁は音もなく、割れるような気配もなく。
壊すのは無論のこと、脱出することもできず、ここで生活することとなったのでした。
救助は来ぬまま2ヶ月が経過。
それぞれの役割分担も落ち着いてきた頃、メンバーの1人「鈴木梓己」は周囲に強く当たるようになっており…。
閉鎖世界で唯一の男子「佐藤永」は、こっそり繋がっている「田中見執」の進めもあり、彼女を屈服させるべく行動を開始するのでした。
かなりザックリですが、おおむねそんな導入部。
※左:田中見執、右:鈴木梓己
閉鎖世界でのサバイバル漫画。
メンバー8名のうち、男子は1人だけというハーレム状態なのですが。
現在無職な彼は、それぞれの立派な職業に就き、技能を持つ女性陣らに対して、とかく頭が上がらない弱い立場。
そのため、力仕事で彼女らに使い倒されるような日々となっていたのです。
だから、ハーレムできゃっほー!!、みたいな甘さは薄く。
いかにして、現在の立ち位置を上げていくか~みたいな、ドス黒い点のが目立っていました。
なお、そうした傾向は女性陣にもあり。
ぱっと見で可愛らしい彼女らでしたが、それぞれ年相応(?)に何らかの闇を抱えており。
主人公「ハルカくん」は進んで協力する「みもりさん」の助言を借り、そうした彼女らと対立・撃破して、屈服させていく。
そんな生き残りサバイバルちっくな漫画でした。
裏表紙の文言「閉鎖空間ハーレム、」~で切ってしまいそうな方は、ちょっと注意が必要です。
まぁ、期待通りなエロスもたっぷりあるにはあったんですけれど。
閉鎖された学校。
作中での最大の謎ですね。
突如現れた謎の壁、ということで、魔法か奇跡か、一瞬で閉じ込められたっぽいんですよね。
このタネ明かしはされるかなー、どうかなー。
まぁ誰の仕業か、1巻での描写を見る限りでは、巨大な箱にすっぽりと覆われている様子。
空にもコンクリみたいな、透明とかでない壁がしっかりあったのね。
そうした訳で、校内・外はおそらく真っ暗。
ランプとか照明で生活しているみたい。
屋上の菜園で野菜などを作っているのですが、太陽光はどうしているんだろう。
やっぱり照明当て続けてるのかな。
蓄電池の調子が悪い(2巻)という場面では、お日様とソーラー発電みたいなの描かれてましたが…どうなんでしょう。
電気・水道は外との繋がりまで遮断されてなければ、壁に覆われても供給はされそうですが…。
ちなみに。
アメリカで行われた、巨大な密閉空間での人工生態系実験では、酸素不足、食料不足(植物の育ちが悪かった)など散々な結果だったようですが。
漫画のネタ的にはそっちでなく。
アナタハン島事件の男女逆パターン、といったイメージですかね。
【 僕は君たちを支配する 登場人物 総覧 】
「佐藤永(さとう・はるか)」 26歳 無職
「ハルカ」 男子、漫画の主人公。
閉じられた世界では唯一の男子。部屋は別棟にある。
力仕事担当で、あちこちを忙しく手伝わされている。
学生時代はイケ男子で、カースト上位の存在だった。
この再会時では無職であったため、優秀な女性陣と比較して肩身は狭い。
そのため、心の奥底では鬱屈とした思いを溜め込んでいた。
コミュニケーション能力高く、アメ・ムチを使い分けて女性らを支配していく。
「田中見執(たなか・みもり)」 26歳 大学院生
「みもり」 眼鏡・三つ編み
全員揃っている場面では基本的に口数少なく、大人しい。
好意を持っていた~、ということで、自ら「ハルカ」に接近していた。
彼をそそのかし、お話の切っ掛けを作っていく。
M気質。
人間心理に強く、よく周囲を観察していて鋭い指摘も多い。
また、妙な物言いをすることも多く、物語の鍵を握っているような雰囲気。
「鈴木梓己(すずき・あずみ)」 26歳 雑誌編集者
「アズミ」 ツーサイドアップ
プライド高く、辛辣・激しい物言いのトラブルメーカー。
特に「ユキ」と激しく対立し、それを切っ掛けに周囲から孤立していく。
「ハルカ」とは幼馴染みの間柄。
「高橋情蘭(たかはし・せいら)」 27歳 弁護士
「セイラ」 ロングぱっつん黒髪
閉じた世界でのリーダー役で、各チームから報告を受けていた。
作業シフト(当番表)を組んでいる。
言葉づかいは強めの男性っぽいもの。
「ムギ」とは単なる友人関係ではない様子。
おそらくは3巻の表紙を担当することになると思う。
「吉田無衣(よしだ・むぎ)」 26歳 医師
「ムギ」 ショート・バツ髪飾り
世界では貴重な医師。
穏やかな物腰で、もしかしたら男性慣れしていない?
「セイラ」とは単なる友人関係ではない様子。
また「みもり」からは「嫌われている」と思われている。
「伊藤友結(いとう・ゆゆ)」 26歳 整備士
「ゆゆ」 日焼け
背丈小さく、言動が可愛らしい。
職業がため、機械類の整備を受け持っている様子。
「渡辺游姫(わたなべ・ゆき)」 26歳 教師
「ユキ」 ロング白髪
場を乱す「アズミ」と対立を深めていく。
2巻ではほぼ出番なし。
「井上家奈江」 27歳 専業主婦
「カナエ」 サイドテール
周囲とは巧くやっている雰囲気。
1、2巻ではほぼピックアップされてないく、ほぼモブ状態。
職業も他の女性陣とくらべてハッキリしたものではなく。
あるいは、ラスボスに近い娘さんかも、とか思いました。
ここからは、ザックリとお話について。
1話のタイトル扉の見開き。
中央には主人公「ハルカくん」と、ストーリーの重要人物「みもりさん」がいる筈なのですが…。
ちょうど閉じられる位置なため、真ん中1/3くらいがまったく見えません…。
あまり本をギュー、って引っぱりたくはないじゃない。
ちょっと残念でした。
最初は「みもりちゃん」
漫画開始時点、2ヶ月経過した頃では既に「ハルカくん」とは関係を済ませていて。
1話から夜に別棟へ通っておりました。
そういえば、このブログ書く時にあらためてみましたが…学生時代の回想シーンありましたね…。
あのコマから、この漫画って…彼女の復讐劇だったりして、とか考えました。
彼と付き合う気もないみたいですからね。
さて、1巻でのメイン「アズミさん」が荒れだすのは2話目から。
その心理については…はい、「みもりちゃん」が完全に見切っていました。
ヤバい娘だなぁ。
(※で、当人は彼とのえっちでストレス少なく、性生活はすこぶる充実しているという…)
「ハルカくん」が行動を起こしたのは、「みもりちゃん」から促されたため。
昔は仲良かった幼馴染み、というのも大きいでしょう。
あるいは2話の中盤で、「アズミさん」が彼を受け入れていたら、なんらかまた違うルートになったのかもしれませんが…。
まぁ、どう見ても漫画ルートのが現実っぽいかなぁ。
揉めているシーンにて、リーダー「セイラさん」はあまり意見述べてないですね。
直接対立してないためか、はたまた「アズミさん」と絡みたくないか。
なお、3話の後半前あたりでは、非常に良い表情をしている「アズミさん」を見ることができるのですが。
……はい、そんな甘い展開にならないのがこの漫画。
のこる3話にてドンドコ追い詰められていくのでした。
あー、うー、まぁ…「ハルカくん」は凄いなぁ。
素質あったんでしょうね。
※左:吉田無衣、右:高橋情蘭
そうした訳で、「アズミさん」が落ち着いた2巻。
(なお、「アズミさん」への仕上げが描かれる7話、そして11話は必見)
こちらでは作業量がハードな「ハルカくん」の怪我を切っ掛けに、医師「ムギさん」、そして彼女と親しい「セイラさん」がピックアップされていきます。
彼の協力者が「みもり」・「アズミ」と増え、職業は弁護士でこの世界のリーダー「セイラさん」にも対抗できるようになってますね。
直接対決は13話から。
えっと、詳細は伏せますが…「ハルカくん」を襲うアレコレを次々に見破っていく様が凄い。
なるほど、この世界の頂点に立つべき素質はあるのかな。
そんなんだったら、現実世界に戻った際には普通に就職できそう。
基本的には、この後次々ヒロインらを屈服させていくのかもしれませんが…。
あの「セイラさん」を超える、ドス黒さを「ゆゆ」、「ユキ」、「カナエ」の誰かしらが発揮するのが怖いです。
ひでるさんは「ゆゆちゃん」が好き。
彼女とのアレコレ描かれるまでは追いかけようと思います。
【 その他 】
そんなこんなで、本日は「千田大輔」センセでした。
既に数多くの単行本を出されてますね。
ひでるさんはこちらが初見になります。
今回はですね、ふと店頭で1巻を目撃した際に…
”背徳のエロサスペンス”
そうした紹介帯文言と、↓表紙の「みもりちゃん」に釣り上げられました。
そりゃーもう、見事なまでに餌にパックリ喰らいついた感じ(笑)
ああした眼鏡な娘の乱れた姿はイイモンですよね。
本編は可愛らしいキャラなのに凄いなぁ、って読み進めてましたが…。
センセの他単行本らも、いわゆる通常のラプコメとは全然違うみたい。
こうした感じがお得意なのかー(笑)
僕は君たちを支配する(1) (ヤンマガKCスペシャル) コミック 2022/6/20 千田 大輔 (著)
僕は君たちを支配する(2) (ヤンマガKCスペシャル) コミック 2022/8/19 千田 大輔 (著)
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