■千歳 Chitose (世徒ゆうき)
★まんがデーター [20.0/20.0]
・絵柄 :●●●●●
・お話 :●●●●●
・漫画 :●●●●●
・独創性:●●●●●
・属性 : [成年] すれ違い、複数、お口
・構成 : カラー(8P)5話+α収録(全て表題作・1巻完結)
・おまけ: カラー描き下ろし「3話アフター、4話アフター」、
カバー裏にラフ絵。
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「世徒ゆうき(せと・ゆうき)」センセの「千歳 Chitose」です。
※千歳と美香
【 構成・絵柄 】
この単行本、昨夜に読んだのですが。
ううむ、さすが累計76万部の「世徒ゆうき」センセ、完成度が段違い。
一気に読み終えましたよ。
紹介を予定していた漫画を押しのけ、こちらを先行することとなったのです。
収録は1冊まるまるの長編。
話数は5話ですがページ量は普通にあり、読み応えは問題ありません。
収録話の…後日談というほどではなかったので。
その後風景について、カラー原稿で描き下ろしされてました。
「ティーアイネット」さんのHPでは、ジャンルとして「寝取り/NTR」の文言がありました。
確かにそうした要素もあるのですが、同ジャンルの他漫画らと比べて強くはなく。
あまり得意でない方も、大丈夫かと思います。
…たぷん。
詳しくは後述していきますね。
非常に優れたストーリー漫画となっており、またエロス面もバッチリ。
先のジャンルがため、どうにももどかしい、モヤモヤとした気持ちもあるのですが…。
そんなんも含めて、楽しめる仕上がりでした。
ちょっとしたコマ間の空気感。
えっちシーンの凄い迫力。
シリアス・コメディーがどちらもお上手で、またそのバランス感覚も見事でした。
漫画の完成度も高レベルです。
強弱、メリハリのある線で、適度な描き込み具合。
濃淡も丁度良く、見易い原稿でした。
背景や小物などもキャラクターらと合っています。
その人物絵は、漫画寄りでそこそこリアルさもあるという、お姉さん系。
細身で高身長のスタイリッシュなもの。
鼻の描き方に特徴あり、ちょっと鋭角気味でした。
多少の癖はまだありましたが、以前と比べてだいぶ自然になってきており。
万人問題ないと思います。
判断はカット絵があり、あらすじも書かれている、裏表紙が良いでしょう。
【 収録話 】 5話+α収録
クラスメイト「仁科千歳」が気になっていた「堀圭介」
成績では厳しいと言われていたものの、彼女の協力もあって無事に同じ学校へと進学が出来ました。
2年になって同じクラスとなり、また「千歳」が所属していた3人しかいない美術部に誘われて入部し…。
そろそろ告白を~と考えていたところ。
同部の姉弟「林美香」・「林隆之」がため、「圭介」は想像もしなかった事態に発展してしまうのでした。
大雑把には、だいたいそんな導入部。
部活メンバー4名の学園青春話。
…と、そう書くとだいぶ爽やかな印象あるのですが。
1話での林姉弟の言動がため、妙なエロい流れになってしまい~。
どうにも出来ぬまま、想い人「千歳」が微妙に距離のある存在となってしまう…という、ちょっぴりもどかしいお話。
もし、あの時○○だったら…、あーしていれば…。
読み進めるうち、何度もそんな感情にさせられる、非常に完成度の高いストーリーでした。
これは凄い、面白いですよ!
※林美香
前述もしましたが、広義で漫画はNTR話であると思います。
ただ、こちらの「圭介くん」の場合は、彼女とごく親しくはあったものの恋人同士にもなれてなく。
さらに、「千歳さん」との関係も、4話でバッサリと決着もついてしまっており。
なんというか、
”付き合うあの娘が他の男性と~”
…っていう、頭かきむしりたくなるような、激しい感情にはなりません。
なんせ、「圭介くん」とは単なる友人関係に過ぎないんですからね。
そうは言っても、まだ「圭介くん」にはある程度の未練があり。
時々送られる「千歳さん」の視線には、どうにも熱っぽいところが感じられて…。
読み手の感情をグラグラと揺さぶってもくるのです。
良いえっち関係にあった、姉「林美香」と付き合うといった空気はなく。
結局カップルになり損ねてしまうのですが、実はそこについては救済がありまして。
(※当然、詳細は伏せますがね)
そうしたお話の流れであったものの、読後感は悪くありませんでした。
紹介帯の文言”世界で話題沸騰”は伊達じゃーありません。
事の始まり1話目。
カラー原稿部分は、部室の風景、現在・過去(初のやり取りかな?)の「千歳さん」、5話の「千歳さん」イラスト、というもの。
白黒原稿部分は、事の起こりまで20ページ以上使ってじっくりと丁寧に描かれており。
「圭介」・「千歳」の2人がどういう関係だったか、どんなやり取りをしていたのか、よーく理解できるようになっています。
また、同じ美術部の「美香」・「隆之」も同様ですね。
なお、ここで、「隆之くん」との会話シーンがあるのですが。
こちらが、結構なポイントとなっていました。
いや、そもそも美術部に所属しなければ…いや、まぁ、彼女から誘われたのだから、あの場面で断れる選択肢はないかー。
男同士なのだから、後輩とは言え、素直に言っといた方が良かったでしょうね。
もし「圭介くん」が自らの想いを口にしていたのなら、彼は潔く身を引いていたと思います。
続く大きな要因は、眼鏡のエロス女性な「美香さん」ですね。
まー、余計な事をしてくれたなぁ、と。
ここで、彼女が「隆之くん」とは血縁、姉であったというのも大きい。
成年漫画で姉・弟のカップルなんてよくある事なのですが、こちらはそんな非現実的な流れにならないのでした。
(※とはいえ、それなりに現実味薄い事もありますが)
また、よくよく見ると…。
「美香さん」に応じて、「圭介くん」はあっさり・素直に従っていくのですが…。
おいおい、よく「千歳さん」の表情を見てみて。
あるいは、この場面って、悪いこれまで流れを覆すことのできる、最終チャンスだったかもしれません。
やや場の空気を乱すことになるでしょうけれど、ここで素直になっていれば…。
「美香さん」の指導で「千歳さん」にシテ貰えたりして、後の展開も変わっていたのではないか、と。
お口後の2話目。
こちらは前話直後の風景、となっています。
切っ掛けはまたまた「美香さん」
エロい人だなぁ。
また、変わらず「圭介くん」は実にじれったく。
なんというか、全てにおいてひと呼吸遅い。
もどかしい。
圧倒されてしまうのも分からんではないですがね。
あれでは、「隆之くん」の後塵を拝するのも仕方ないこと。
まぁね、またまたその目前では…あのエロい「美香さん」が誘ってきてましたからねー。
どうにもならん。
3話目もまた、その同日が続いています。
ああした場面で、ごく冷静に判断していた「美香さん」は凄い。
「あたしも入った事ないわよ」
とか言ってましたが、本当か!?
これまで眼鏡・髪アップにしていた彼女ですが、こちらでは髪解いて眼鏡オフとなっており…。
また、先ほどとは全く異なる魅力を見せてくれています。
「隆之くん」は「千歳さん」を「あのレベルはいねーっスよ!」とか言ってましたが。
いやいや、すぐ隣にいるわ。
実姉だとそんなもんなのかなぁ…。
こちらでの姿がため、ひでるさんは「美香さん」派です。
最中の「圭介くん」、特に後半は注目。
しかし、一方の「隆之くん」はまた…面白い子ですね。
意外に余裕あるなぁ。
※仁科千歳
4話はその次の日。
あの言動で「美香さん」は察したのではないかなぁ。
もう遅いって、ね。
こちらは学校・トイレシーンが実にえろくて素敵でした。
後半は「千歳」・「隆之」で…また、「圭介くん」がニアミスするというもの。
ぞくぞくしますよ。
なお、前話とこちらには、巻末にカラー描き下ろしページがあります。
4ペーシのうち、主人公「圭介くん」の出番は1コマだけでした(笑)
さて、最終5話は皆でカラオケに行くというもの。
最初は学生らしい、他愛のないやり取りだったんですが…。
こちらの切っ掛けも、いいか・わるいか「美香さん」ですわね。
いちおう、あれで一区切りはついたかなー、初恋の想い出に昇華できたかなー。
それぞれ別れ際では、表情落ち着いて見えました。
オチにてまた、ひと展開があり…。
前述したように、こちらのフォローがため読後感は悪くありません。
当然エロい展開になるだろう(笑)、後日談も見たいですね。
【 その他 】
そんなこんなで、本日は「世徒ゆうき」センセでした。
今回が5冊目でいいのかな。
当ブログでは、過去に「ストレッタ」を紹介しています。
(※初単行本なども読んでます)
センセの漫画はアニメ化されたりしていて、人気なのですが。
個人的にはちょっと合わないなー、という印象でした。
そんなんでしたが、今回は…「ティーアイネット」さんHPの、1話丸ごと試し読みを見たため。
これは凄い、って肌にビンビン感じたんですよ、ええ。
どうしようか迷った方は、ぜひ見てみてください。
圧倒されますよ。
ちなみに、もくじに「あとがき」とあったのですが。
単行本紹介ページはあるものの、それ以外には何もなく。
…まさか、落丁とかじゃーないだろうな。
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・絵柄 :●●●●●
・お話 :●●●●●
・漫画 :●●●●●
・独創性:●●●●●
・属性 : [成年] すれ違い、複数、お口
・構成 : カラー(8P)5話+α収録(全て表題作・1巻完結)
・おまけ: カラー描き下ろし「3話アフター、4話アフター」、
カバー裏にラフ絵。
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「世徒ゆうき(せと・ゆうき)」センセの「千歳 Chitose」です。
※千歳と美香
【 構成・絵柄 】
この単行本、昨夜に読んだのですが。
ううむ、さすが累計76万部の「世徒ゆうき」センセ、完成度が段違い。
一気に読み終えましたよ。
紹介を予定していた漫画を押しのけ、こちらを先行することとなったのです。
収録は1冊まるまるの長編。
話数は5話ですがページ量は普通にあり、読み応えは問題ありません。
収録話の…後日談というほどではなかったので。
その後風景について、カラー原稿で描き下ろしされてました。
「ティーアイネット」さんのHPでは、ジャンルとして「寝取り/NTR」の文言がありました。
確かにそうした要素もあるのですが、同ジャンルの他漫画らと比べて強くはなく。
あまり得意でない方も、大丈夫かと思います。
…たぷん。
詳しくは後述していきますね。
非常に優れたストーリー漫画となっており、またエロス面もバッチリ。
先のジャンルがため、どうにももどかしい、モヤモヤとした気持ちもあるのですが…。
そんなんも含めて、楽しめる仕上がりでした。
ちょっとしたコマ間の空気感。
えっちシーンの凄い迫力。
シリアス・コメディーがどちらもお上手で、またそのバランス感覚も見事でした。
漫画の完成度も高レベルです。
強弱、メリハリのある線で、適度な描き込み具合。
濃淡も丁度良く、見易い原稿でした。
背景や小物などもキャラクターらと合っています。
その人物絵は、漫画寄りでそこそこリアルさもあるという、お姉さん系。
細身で高身長のスタイリッシュなもの。
鼻の描き方に特徴あり、ちょっと鋭角気味でした。
多少の癖はまだありましたが、以前と比べてだいぶ自然になってきており。
万人問題ないと思います。
判断はカット絵があり、あらすじも書かれている、裏表紙が良いでしょう。
【 収録話 】 5話+α収録
クラスメイト「仁科千歳」が気になっていた「堀圭介」
成績では厳しいと言われていたものの、彼女の協力もあって無事に同じ学校へと進学が出来ました。
2年になって同じクラスとなり、また「千歳」が所属していた3人しかいない美術部に誘われて入部し…。
そろそろ告白を~と考えていたところ。
同部の姉弟「林美香」・「林隆之」がため、「圭介」は想像もしなかった事態に発展してしまうのでした。
大雑把には、だいたいそんな導入部。
部活メンバー4名の学園青春話。
…と、そう書くとだいぶ爽やかな印象あるのですが。
1話での林姉弟の言動がため、妙なエロい流れになってしまい~。
どうにも出来ぬまま、想い人「千歳」が微妙に距離のある存在となってしまう…という、ちょっぴりもどかしいお話。
もし、あの時○○だったら…、あーしていれば…。
読み進めるうち、何度もそんな感情にさせられる、非常に完成度の高いストーリーでした。
これは凄い、面白いですよ!
※林美香
前述もしましたが、広義で漫画はNTR話であると思います。
ただ、こちらの「圭介くん」の場合は、彼女とごく親しくはあったものの恋人同士にもなれてなく。
さらに、「千歳さん」との関係も、4話でバッサリと決着もついてしまっており。
なんというか、
”付き合うあの娘が他の男性と~”
…っていう、頭かきむしりたくなるような、激しい感情にはなりません。
なんせ、「圭介くん」とは単なる友人関係に過ぎないんですからね。
そうは言っても、まだ「圭介くん」にはある程度の未練があり。
時々送られる「千歳さん」の視線には、どうにも熱っぽいところが感じられて…。
読み手の感情をグラグラと揺さぶってもくるのです。
良いえっち関係にあった、姉「林美香」と付き合うといった空気はなく。
結局カップルになり損ねてしまうのですが、実はそこについては救済がありまして。
(※当然、詳細は伏せますがね)
そうしたお話の流れであったものの、読後感は悪くありませんでした。
紹介帯の文言”世界で話題沸騰”は伊達じゃーありません。
事の始まり1話目。
カラー原稿部分は、部室の風景、現在・過去(初のやり取りかな?)の「千歳さん」、5話の「千歳さん」イラスト、というもの。
白黒原稿部分は、事の起こりまで20ページ以上使ってじっくりと丁寧に描かれており。
「圭介」・「千歳」の2人がどういう関係だったか、どんなやり取りをしていたのか、よーく理解できるようになっています。
また、同じ美術部の「美香」・「隆之」も同様ですね。
なお、ここで、「隆之くん」との会話シーンがあるのですが。
こちらが、結構なポイントとなっていました。
いや、そもそも美術部に所属しなければ…いや、まぁ、彼女から誘われたのだから、あの場面で断れる選択肢はないかー。
男同士なのだから、後輩とは言え、素直に言っといた方が良かったでしょうね。
もし「圭介くん」が自らの想いを口にしていたのなら、彼は潔く身を引いていたと思います。
続く大きな要因は、眼鏡のエロス女性な「美香さん」ですね。
まー、余計な事をしてくれたなぁ、と。
ここで、彼女が「隆之くん」とは血縁、姉であったというのも大きい。
成年漫画で姉・弟のカップルなんてよくある事なのですが、こちらはそんな非現実的な流れにならないのでした。
(※とはいえ、それなりに現実味薄い事もありますが)
また、よくよく見ると…。
「美香さん」に応じて、「圭介くん」はあっさり・素直に従っていくのですが…。
おいおい、よく「千歳さん」の表情を見てみて。
あるいは、この場面って、悪いこれまで流れを覆すことのできる、最終チャンスだったかもしれません。
やや場の空気を乱すことになるでしょうけれど、ここで素直になっていれば…。
「美香さん」の指導で「千歳さん」にシテ貰えたりして、後の展開も変わっていたのではないか、と。
お口後の2話目。
こちらは前話直後の風景、となっています。
切っ掛けはまたまた「美香さん」
エロい人だなぁ。
また、変わらず「圭介くん」は実にじれったく。
なんというか、全てにおいてひと呼吸遅い。
もどかしい。
圧倒されてしまうのも分からんではないですがね。
あれでは、「隆之くん」の後塵を拝するのも仕方ないこと。
まぁね、またまたその目前では…あのエロい「美香さん」が誘ってきてましたからねー。
どうにもならん。
3話目もまた、その同日が続いています。
ああした場面で、ごく冷静に判断していた「美香さん」は凄い。
「あたしも入った事ないわよ」
とか言ってましたが、本当か!?
これまで眼鏡・髪アップにしていた彼女ですが、こちらでは髪解いて眼鏡オフとなっており…。
また、先ほどとは全く異なる魅力を見せてくれています。
「隆之くん」は「千歳さん」を「あのレベルはいねーっスよ!」とか言ってましたが。
いやいや、すぐ隣にいるわ。
実姉だとそんなもんなのかなぁ…。
こちらでの姿がため、ひでるさんは「美香さん」派です。
最中の「圭介くん」、特に後半は注目。
しかし、一方の「隆之くん」はまた…面白い子ですね。
意外に余裕あるなぁ。
※仁科千歳
4話はその次の日。
あの言動で「美香さん」は察したのではないかなぁ。
もう遅いって、ね。
こちらは学校・トイレシーンが実にえろくて素敵でした。
後半は「千歳」・「隆之」で…また、「圭介くん」がニアミスするというもの。
ぞくぞくしますよ。
なお、前話とこちらには、巻末にカラー描き下ろしページがあります。
4ペーシのうち、主人公「圭介くん」の出番は1コマだけでした(笑)
さて、最終5話は皆でカラオケに行くというもの。
最初は学生らしい、他愛のないやり取りだったんですが…。
こちらの切っ掛けも、いいか・わるいか「美香さん」ですわね。
いちおう、あれで一区切りはついたかなー、初恋の想い出に昇華できたかなー。
それぞれ別れ際では、表情落ち着いて見えました。
オチにてまた、ひと展開があり…。
前述したように、こちらのフォローがため読後感は悪くありません。
当然エロい展開になるだろう(笑)、後日談も見たいですね。
【 その他 】
そんなこんなで、本日は「世徒ゆうき」センセでした。
今回が5冊目でいいのかな。
当ブログでは、過去に「ストレッタ」を紹介しています。
(※初単行本なども読んでます)
センセの漫画はアニメ化されたりしていて、人気なのですが。
個人的にはちょっと合わないなー、という印象でした。
そんなんでしたが、今回は…「ティーアイネット」さんHPの、1話丸ごと試し読みを見たため。
これは凄い、って肌にビンビン感じたんですよ、ええ。
どうしようか迷った方は、ぜひ見てみてください。
圧倒されますよ。
ちなみに、もくじに「あとがき」とあったのですが。
単行本紹介ページはあるものの、それ以外には何もなく。
…まさか、落丁とかじゃーないだろうな。
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