■たとえとどかぬ糸だとしても (tMnR)
★まんがデーター [17.0/20.0]
・絵柄 :●●●●〇
・お話 :●●●●〇
・漫画 :●●●●〇
・独創性:●●●●●
・属性 : [百合] 人妻、片想い
・構成 : 初単行本、カラー(4P)、5話収録、現在1巻まで発売中。(※19/9/16現在では5巻まで発売。書いた当時は1巻まででした)
・おまけ: あとがき漫画、描き下ろし漫画①②
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「tMnR(とものり)」センセの「たとえとどかぬ糸だとしても 1巻」です。
※薫瑠
【 構成・絵柄 】
収録は2巻以降へと続いていく長編。
主人公を中心としたストーリー調の漫画となっていました。
いわゆる百合ネタな単行本で。
詳しくは後述しますが…そうしたジャンルの中では、大きく王道から外れたようなもの。
他にはほぼ見られない、珍しいタイプだと思います。
あるいは、この物語始まる前の状況ならば…短編などにもありそうなのですが。
こちらの漫画はタイトルから察せられるようにその後の”一段落ついた状況”からスタートしていて、さらにそれが長編で続いていくというのが最大のポイント。
どう流れていくのか、まったく予想できません。
癖あるひとジャンルのさらに狭いところを狙ったような漫画なので、そうしたのがお好みの方ならば楽しめると思います。
さっぱりとした細線での作画。
ある程度黒に強さありましたが全体は白比率が多め。
素朴なタッチで、描き込みはさっぱり気味です。
コマ割りはおおむね中くらいで広めな印象があり、枠間もしっかり確保。
穏やかな空気感の見易いタイブな原稿だと思います。
バランスに優れ、配置などに違和感なく。
コメディー崩しはやや多めかなー、という感じ。
ただ、ふっと差し込まれるシリアス部分は静かで緊張感もあり。
適度にメリハリのある仕上がりです。
判断は↓表紙でも良いのですが、カット絵のある紹介帯が見易いでしょう。
(※ちなみに、シリアスなコマばかりでしたが)
【 収録話 】 5話収録
「薫瑠(かおる)」は近所のお姉さんで幼馴染み。
彼女と兄「怜一(れいいち)」の結婚式の際。
「鳴瀬ウタ」は、彼女「薫瑠」に対する”大好き”という感情が恋愛のものだと知ってしまったのでした。
※鳴瀬ウタ
いわゆる百合漫画のうち、変化球なパターン。
まず第一に、それぞれは学生でありません。
さらに、一方が既に既婚者である、というのが最大の特徴。
あ、当然ながら普通に男性と結婚してるのね。
しかも、その関係は良好で。
新居に居候している「ウタさん」」は、仲良さを日々目の当たりにするのでした。
ごく近くにいるものの、最も遠い存在という。
ある意味地獄のような毎日を描いた作品です。
せめて結婚前に気付いていれば、また違ったのかなー。
一度キッチリ告白して玉砕(たぶん)し、気持ちに整理をつけるのが良いと思うんですが。
今後も居候が続くことを考えると、安易には動けないか。
もう義姉なのだし、何かにつけて顔を合わすこととなりますからね。
まぁ、数年ぐっと黙って過ごし、早いうちに自立するのがいいか。
身動きとれず、うじうじ悩み続ける主人公「ウタちゃん」
”とってもやさぐれていてアウトロー”
そんな友人「クロちゃん」こと「クロエ」さんの存在は大きい。
彼女にはすべて打ち明けているんですね。
変に慰めたりしないのも、心地良いことでしょう。
また、その紹介で同性との経験ある「恋夏(こなつ)」とも知り合いになり。
彼女は相談相手に困らないのが救い。
冒頭、カラーページ部分は結婚式なのですが…。
全体青系統な色で塗られており、彼女の心のうちを表現しているみたい。
綺麗な絵なんですけどね。
なんとなく思ったのは…1巻はこーんな感じで、ほぼ八方塞がりな状態なのですが。
以降の展開で「怜一くん」に何か起こったりして。
「薫瑠さん」がフリーになったりするのでは?
(※と書きつつ、そんな重い展開にはならないかなぁ)
※左:クロエ、右:恋夏
優しいお姉さん的存在の「薫瑠さん」
色々あったらしい「ウタちゃん」には気を配っており。
3話では”幸福度が上がる”、という名目でハグしたりしています。
そうした行動からも、彼女の想いにはまっったく気付いていない様子。
そもそもあまり敏い感じではなく、それが魅力みたいなところありますからね。
描き下ろしの①が楽しい。
ちょっと気になったのは、友人らが集まる4話目。
「しかも相手は何度もこっ酷くフラれている幼馴染み~」
そんな発言がありました。
もしかしたら…「怜一くん」はなんらか考えあったりするのかな。
とかなんとか。
考えすぎか。
とりあえず次巻以降どうなっていくのか、楽しみに待ちたいと思います。
【 その他 】
そんなこんなで、本日は「tMnR」センセでした。
どう読むのかと思いましたが…あとがきに書かれていました。
なるほどなぁ。
一度見ると、あっさりそう読めるのが凄い。
こちらが商業デビューで、初単行本とのことでした。
色々おめでとうございます!
作中でも語られていたように、既に終わったような状態で。
どうにもならない感ばかりなのですが…。
それ故に、このお話がどう流れていくのか楽しみたいと思います。
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・絵柄 :●●●●〇
・お話 :●●●●〇
・漫画 :●●●●〇
・独創性:●●●●●
・属性 : [百合] 人妻、片想い
・構成 : 初単行本、カラー(4P)、5話収録、現在1巻まで発売中。(※19/9/16現在では5巻まで発売。書いた当時は1巻まででした)
・おまけ: あとがき漫画、描き下ろし漫画①②
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「tMnR(とものり)」センセの「たとえとどかぬ糸だとしても 1巻」です。
※薫瑠
【 構成・絵柄 】
収録は2巻以降へと続いていく長編。
主人公を中心としたストーリー調の漫画となっていました。
いわゆる百合ネタな単行本で。
詳しくは後述しますが…そうしたジャンルの中では、大きく王道から外れたようなもの。
他にはほぼ見られない、珍しいタイプだと思います。
あるいは、この物語始まる前の状況ならば…短編などにもありそうなのですが。
こちらの漫画はタイトルから察せられるようにその後の”一段落ついた状況”からスタートしていて、さらにそれが長編で続いていくというのが最大のポイント。
どう流れていくのか、まったく予想できません。
癖あるひとジャンルのさらに狭いところを狙ったような漫画なので、そうしたのがお好みの方ならば楽しめると思います。
さっぱりとした細線での作画。
ある程度黒に強さありましたが全体は白比率が多め。
素朴なタッチで、描き込みはさっぱり気味です。
コマ割りはおおむね中くらいで広めな印象があり、枠間もしっかり確保。
穏やかな空気感の見易いタイブな原稿だと思います。
バランスに優れ、配置などに違和感なく。
コメディー崩しはやや多めかなー、という感じ。
ただ、ふっと差し込まれるシリアス部分は静かで緊張感もあり。
適度にメリハリのある仕上がりです。
判断は↓表紙でも良いのですが、カット絵のある紹介帯が見易いでしょう。
(※ちなみに、シリアスなコマばかりでしたが)
【 収録話 】 5話収録
「薫瑠(かおる)」は近所のお姉さんで幼馴染み。
彼女と兄「怜一(れいいち)」の結婚式の際。
「鳴瀬ウタ」は、彼女「薫瑠」に対する”大好き”という感情が恋愛のものだと知ってしまったのでした。
※鳴瀬ウタ
いわゆる百合漫画のうち、変化球なパターン。
まず第一に、それぞれは学生でありません。
さらに、一方が既に既婚者である、というのが最大の特徴。
あ、当然ながら普通に男性と結婚してるのね。
しかも、その関係は良好で。
新居に居候している「ウタさん」」は、仲良さを日々目の当たりにするのでした。
ごく近くにいるものの、最も遠い存在という。
ある意味地獄のような毎日を描いた作品です。
せめて結婚前に気付いていれば、また違ったのかなー。
一度キッチリ告白して玉砕(たぶん)し、気持ちに整理をつけるのが良いと思うんですが。
今後も居候が続くことを考えると、安易には動けないか。
もう義姉なのだし、何かにつけて顔を合わすこととなりますからね。
まぁ、数年ぐっと黙って過ごし、早いうちに自立するのがいいか。
身動きとれず、うじうじ悩み続ける主人公「ウタちゃん」
”とってもやさぐれていてアウトロー”
そんな友人「クロちゃん」こと「クロエ」さんの存在は大きい。
彼女にはすべて打ち明けているんですね。
変に慰めたりしないのも、心地良いことでしょう。
また、その紹介で同性との経験ある「恋夏(こなつ)」とも知り合いになり。
彼女は相談相手に困らないのが救い。
冒頭、カラーページ部分は結婚式なのですが…。
全体青系統な色で塗られており、彼女の心のうちを表現しているみたい。
綺麗な絵なんですけどね。
なんとなく思ったのは…1巻はこーんな感じで、ほぼ八方塞がりな状態なのですが。
以降の展開で「怜一くん」に何か起こったりして。
「薫瑠さん」がフリーになったりするのでは?
(※と書きつつ、そんな重い展開にはならないかなぁ)
※左:クロエ、右:恋夏
優しいお姉さん的存在の「薫瑠さん」
色々あったらしい「ウタちゃん」には気を配っており。
3話では”幸福度が上がる”、という名目でハグしたりしています。
そうした行動からも、彼女の想いにはまっったく気付いていない様子。
そもそもあまり敏い感じではなく、それが魅力みたいなところありますからね。
描き下ろしの①が楽しい。
ちょっと気になったのは、友人らが集まる4話目。
「しかも相手は何度もこっ酷くフラれている幼馴染み~」
そんな発言がありました。
もしかしたら…「怜一くん」はなんらか考えあったりするのかな。
とかなんとか。
考えすぎか。
とりあえず次巻以降どうなっていくのか、楽しみに待ちたいと思います。
【 その他 】
そんなこんなで、本日は「tMnR」センセでした。
どう読むのかと思いましたが…あとがきに書かれていました。
なるほどなぁ。
一度見ると、あっさりそう読めるのが凄い。
こちらが商業デビューで、初単行本とのことでした。
色々おめでとうございます!
作中でも語られていたように、既に終わったような状態で。
どうにもならない感ばかりなのですが…。
それ故に、このお話がどう流れていくのか楽しみたいと思います。
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