■兄と妹の事情。 (楓牙)
★まんがデーター [17.0/20.0]
・絵柄 :●●●○○
・お話 :●●●●●
・漫画 :●●●●○
・独創性:●●●●●
・属性 : [成年] 妹、近親、いじめ
・構成 : 6話収録(全て表題作・1巻完結)
・おまけ: カバー裏にあとがき・登場人物紹介。
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「楓牙(ふうが)」センセの「兄と妹の事情。」です。
※折川里奈
【 構成・絵柄 】
1冊まるまるの長編漫画。
全258ページほどのキッチリ繋がりあるストーリー話でした。
ぶっちゃけ、そこらの漫画とは一線を画すような仕上がりです。
えー。
お話は大きな謎を示しつつ、二転三転していくもので。
いちおう、ラストまで真っ暗という訳ではなく、読後感は悪くないんですが…。
独特のブラックさは最初から最後まで漂い続けており。
ずしーっとした、重々しい空気がありました。
ひでるさんはその昔、「シェル・クレイル(アリスソフト)」とか「真月花美人(SPEED)」のバッドエンドなどにげんなりした記憶ありましたが、それと似た感じ。
(※ゲーム知らない方、すみません)
ラブコメちっくな明るさはカケラもないので、ジャンル違いには注意下さい。
太めな外線はしっかりとしていて。
黒が強く、やや濃いめな風情がありました。
描き込みはそこそこ。
背景は比較的きっちり描かれているコマとそうでない部分があり。
小物もだいたい同様ですが、ちょっと弱め。
どこかこざっぱりとした雰囲気なのは、そのあたりが原因だと思います。
キャラも比較的あっさりとした描き方。
顔・スタイルなどのバランスはリアル寄り。
漫画っぽさはあるものの、デフォルメは軽めでした。
正直なところ、全体的に絵柄で牽引するタイプではないですが、表現などに問題はなく。
ストーリーを追う上で邪魔はしておりません。
判断については、カット絵が背景になっている裏表紙が良いでしょう。
【 収録話 】 6話収録
003:「死んだ私の物語」 6話
トロさがため、学校では「多田美咲」を中心としたグループにいじめられている妹「折川里奈」
彼女が大好きな兄「折川翔太」は、成績優秀な生徒会長。
なぜか「里奈」は、彼が人を殺す夢を何度も見ていたのです。
そんな折、兄の部屋で発見したのは自分の下着。
それに戸惑い、色々と考えを巡らせていたところ…
「見たか?」
そう「翔太」が突然に問いかけてきたのでした。
かなり大雑把ですが、だいたいそうした導入部。
前述したような、重たい長編漫画です。
1話からいじめ・近親が描かれるオープニングなんですが。
次々に周辺の事実が明らかになっていきます。
そうだったのか!、というタイプですね。
そのため、ちょっとしたことも書き辛く。
こんなブログでネタバレになってしまうのは非常にもったいないので、かなーり遠まわしに書きます。
なお、成年漫画なので、当然ながら毎回えっちが差し込まれています。
いわゆる近親のタブーとはまた違った重量感です。
なんのかんの、そう無理矢理えっちではなかったのが救いですか。
基本は「里奈さん」ですが、「美咲さん」ほか登場ヒロインらもきっちりそのシーンがあるので、お楽しみに。
…あ、占い師さんだけ例外だ。
彼女はセンセのあとがき通りな気がしました。
※左:松田香織梨、右:多田美咲
いきなりいじめられている1話目。
教室が穏やかでない彼女はいわゆる”便所飯”なんですが。
その後の追加がさらに酷い。
お兄ちゃんはどうにかできないんだろうか。
そんなんにもめげない「里奈さん」に心揺さぶられます。
…が。
この回で最も衝撃的なのは、下着を発見した後のお兄ちゃん「翔太くん」ですね。
怖いよ。
その後のえっち展開もなかなか衝撃的でした。
またまた酷いいじめが続いている2話目。
ちょっと過去描写も描かれております。
そんなんでも家庭での「里奈さん」は可愛らしく。
ててて、バフッという布団に入るまでのコマが実にキュートでした。
こちらから占い師が登場。
また、「美咲さん」の事情が描かれるのはこのお話の後半です。
前話からの続きで、呼び出される「里奈さん」
集団に囲まれ、絶体絶命となるんですが…ここで描かれるのは、兄「翔太くん」の過去描写。
うわわ、全然変わらないですね!
幼少期から色々あったらしく、現在あーなのも納得。
まぁ、チンピラ程度に躊躇はないでしょう。
「美咲さん」との関わりほか、現在の「里奈さん」に何が起こっているのか、までが描かれます。
先のエピソードなどでもちらと姿を見せていましたが、「松田香織梨」さんがしっかり登場するのはこちらから。
4話目はショートカットの「香織梨さん」
緊張感ある「翔太くん」らの状況とは裏腹に、のんびりしている「里奈さん」が可愛い。
「里奈はお腹が減って死にそうです……」
とか言ってましたが。
自分でどうにかしようとは思わないのね。
「香織梨さん」の事情はあとがきで詳しく知りましたけど、このシチュエーションはなかなか(笑)
必要に2人を追い詰めていた「美咲さん」のアレコレが描かれます。
なんというか…めんどくさい娘さんですねー。
ここのラストにも驚きました。
※「里奈さん」出陣
そんなこんなで、最終エピソードの5、6話目。
「美咲さん」から生徒会室まで呼び出される「翔太くん」
ラストが近いだけあって、明らかになるのはここで書けないようなことばかり。
えっちシーンはその「美咲さん」なんですが。(※ちなみに5話は「里奈さん」です)
台詞から、色々あったことが分かりました。
そんな彼女なんですが、けっこう可愛らしいのは意外。
このお話がどういう結末を迎えるのか。
完全に手詰まりかと思った先のラストにご期待下さい。
ハッピーエンドとは言い難いですが、あの流れから考えれば最も良いものではないでしょうか。
【 その他 】
そんなこんなで、「楓牙」センセでした。
ブログでは以前に「男の子女の子」を取り上げていました。
その際にも書いてますが、あまり…合わない印象なんですね。
そんなひでるさんが今回久々に手にしたのはその↓表紙。
イイ感じですよね。
「ティーアイネット」さんのHPを見て、なんだか刺さったんです。
まさか、こんな重たい話が描かれているとは思いもしませんでしたが。
さすが、”成年コミック界屈指のストーリーテラー”という冠は伊達ではなかったです。
★よかったな、と思ったらクリックして下さい:【人気blogランキング】
・絵柄 :●●●○○
・お話 :●●●●●
・漫画 :●●●●○
・独創性:●●●●●
・属性 : [成年] 妹、近親、いじめ
・構成 : 6話収録(全て表題作・1巻完結)
・おまけ: カバー裏にあとがき・登場人物紹介。
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「楓牙(ふうが)」センセの「兄と妹の事情。」です。
※折川里奈
【 構成・絵柄 】
1冊まるまるの長編漫画。
全258ページほどのキッチリ繋がりあるストーリー話でした。
ぶっちゃけ、そこらの漫画とは一線を画すような仕上がりです。
えー。
お話は大きな謎を示しつつ、二転三転していくもので。
いちおう、ラストまで真っ暗という訳ではなく、読後感は悪くないんですが…。
独特のブラックさは最初から最後まで漂い続けており。
ずしーっとした、重々しい空気がありました。
ひでるさんはその昔、「シェル・クレイル(アリスソフト)」とか「真月花美人(SPEED)」のバッドエンドなどにげんなりした記憶ありましたが、それと似た感じ。
(※ゲーム知らない方、すみません)
ラブコメちっくな明るさはカケラもないので、ジャンル違いには注意下さい。
太めな外線はしっかりとしていて。
黒が強く、やや濃いめな風情がありました。
描き込みはそこそこ。
背景は比較的きっちり描かれているコマとそうでない部分があり。
小物もだいたい同様ですが、ちょっと弱め。
どこかこざっぱりとした雰囲気なのは、そのあたりが原因だと思います。
キャラも比較的あっさりとした描き方。
顔・スタイルなどのバランスはリアル寄り。
漫画っぽさはあるものの、デフォルメは軽めでした。
正直なところ、全体的に絵柄で牽引するタイプではないですが、表現などに問題はなく。
ストーリーを追う上で邪魔はしておりません。
判断については、カット絵が背景になっている裏表紙が良いでしょう。
【 収録話 】 6話収録
003:「死んだ私の物語」 6話
トロさがため、学校では「多田美咲」を中心としたグループにいじめられている妹「折川里奈」
彼女が大好きな兄「折川翔太」は、成績優秀な生徒会長。
なぜか「里奈」は、彼が人を殺す夢を何度も見ていたのです。
そんな折、兄の部屋で発見したのは自分の下着。
それに戸惑い、色々と考えを巡らせていたところ…
「見たか?」
そう「翔太」が突然に問いかけてきたのでした。
かなり大雑把ですが、だいたいそうした導入部。
前述したような、重たい長編漫画です。
1話からいじめ・近親が描かれるオープニングなんですが。
次々に周辺の事実が明らかになっていきます。
そうだったのか!、というタイプですね。
そのため、ちょっとしたことも書き辛く。
こんなブログでネタバレになってしまうのは非常にもったいないので、かなーり遠まわしに書きます。
なお、成年漫画なので、当然ながら毎回えっちが差し込まれています。
いわゆる近親のタブーとはまた違った重量感です。
なんのかんの、そう無理矢理えっちではなかったのが救いですか。
基本は「里奈さん」ですが、「美咲さん」ほか登場ヒロインらもきっちりそのシーンがあるので、お楽しみに。
…あ、占い師さんだけ例外だ。
彼女はセンセのあとがき通りな気がしました。
※左:松田香織梨、右:多田美咲
いきなりいじめられている1話目。
教室が穏やかでない彼女はいわゆる”便所飯”なんですが。
その後の追加がさらに酷い。
お兄ちゃんはどうにかできないんだろうか。
そんなんにもめげない「里奈さん」に心揺さぶられます。
…が。
この回で最も衝撃的なのは、下着を発見した後のお兄ちゃん「翔太くん」ですね。
怖いよ。
その後のえっち展開もなかなか衝撃的でした。
またまた酷いいじめが続いている2話目。
ちょっと過去描写も描かれております。
そんなんでも家庭での「里奈さん」は可愛らしく。
ててて、バフッという布団に入るまでのコマが実にキュートでした。
こちらから占い師が登場。
また、「美咲さん」の事情が描かれるのはこのお話の後半です。
前話からの続きで、呼び出される「里奈さん」
集団に囲まれ、絶体絶命となるんですが…ここで描かれるのは、兄「翔太くん」の過去描写。
うわわ、全然変わらないですね!
幼少期から色々あったらしく、現在あーなのも納得。
まぁ、チンピラ程度に躊躇はないでしょう。
「美咲さん」との関わりほか、現在の「里奈さん」に何が起こっているのか、までが描かれます。
先のエピソードなどでもちらと姿を見せていましたが、「松田香織梨」さんがしっかり登場するのはこちらから。
4話目はショートカットの「香織梨さん」
緊張感ある「翔太くん」らの状況とは裏腹に、のんびりしている「里奈さん」が可愛い。
「里奈はお腹が減って死にそうです……」
とか言ってましたが。
自分でどうにかしようとは思わないのね。
「香織梨さん」の事情はあとがきで詳しく知りましたけど、このシチュエーションはなかなか(笑)
必要に2人を追い詰めていた「美咲さん」のアレコレが描かれます。
なんというか…めんどくさい娘さんですねー。
ここのラストにも驚きました。
※「里奈さん」出陣
そんなこんなで、最終エピソードの5、6話目。
「美咲さん」から生徒会室まで呼び出される「翔太くん」
ラストが近いだけあって、明らかになるのはここで書けないようなことばかり。
えっちシーンはその「美咲さん」なんですが。(※ちなみに5話は「里奈さん」です)
台詞から、色々あったことが分かりました。
そんな彼女なんですが、けっこう可愛らしいのは意外。
このお話がどういう結末を迎えるのか。
完全に手詰まりかと思った先のラストにご期待下さい。
ハッピーエンドとは言い難いですが、あの流れから考えれば最も良いものではないでしょうか。
【 その他 】
そんなこんなで、「楓牙」センセでした。
ブログでは以前に「男の子女の子」を取り上げていました。
その際にも書いてますが、あまり…合わない印象なんですね。
そんなひでるさんが今回久々に手にしたのはその↓表紙。
イイ感じですよね。
「ティーアイネット」さんのHPを見て、なんだか刺さったんです。
まさか、こんな重たい話が描かれているとは思いもしませんでしたが。
さすが、”成年コミック界屈指のストーリーテラー”という冠は伊達ではなかったです。
兄と妹の事情。 (MUJIN COMICS) (2013/06/14) 楓牙 商品詳細を見る |
★よかったな、と思ったらクリックして下さい:【人気blogランキング】