■この会社はおかしすぎる!? (宮原歩)
★まんがデーター [13.5/20.0]
・絵柄 :●●●●○
・お話 :●●◎○○
・漫画 :●●●●○
・独創性:●●●○○
・属性 : [一般] オフィス、サラリーマン、陰謀
・構成 : 9話収録(全て表題作・1巻完結)
・おまけ: あとがき、カバー裏にリンク絵・別絵。
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「宮原歩(みやはら・あゆむ)」センセの「この会社はおかしすぎる!?」です。
※厳しい上司・課長「早乙女」
【 構成・絵柄 】
1冊で完結する長編。
基本的には連続したストーリーものとなっています。
複数ヒロインが顔を見せ、一部本編から外れた回もありますが、おおむね連続したお話群でした。
ジャンルとしてはオフィスもの。
舞台が菓子メーカーがため、タイトルもそんなんになってます。
流れは軽いラブコメなものでなく、結構シリアス。
ただ、あまり良いものではありませんでした。
詳しくは後述しますが、構成悪く、描き込みも不足していた、という雰囲気ですね。
一般のえっち系で、直接えっちが毎回差し込まれるタイプ。
その点では期待通りだと思います。
強めな線で黒も目立つ、濃淡は濃いめ。
描き込みはそこそこ。
そちらに不足感はなく、全体の色づきもしっかりしています。
ややデジタルなつるつるっとした雰囲気ありますね。
切れ長な目の美人系な人物画。
あまりデフォルメはされておりません。
身長があり、顔パーツのバランスなど漫画っぽく、またリアルっぽく。
なんというか、男女とも色気がありました。
表現的には大きく引っ掛かるところなく。
作画はだいたい安定傾向でしたが、前述したようなリアルさがため。
個人的には、たまに崩れを感じるコマもあります。
だいたいカラーでも変化はないので、↓表紙・裏表紙の判断で良いでしょう。
【 収録話 】 9話収録
主人公「伊藤浩之」は「三雲製菓」の営業第三課。
その上司、女課長「早乙女志織」は美人ながらもクールかつ厳しい人として知られていたんですが。
ある日、会議室で独りえっちをしていた彼女と鉢合わせてしまったのでした。
打ち合わせ後に居残りを命じられた「浩之」は、そこで課長「早乙女」の性癖を知ることとなったのです。
大雑把にはそんな感じ。
会社を舞台としたサラリーマン漫画。
美人の上司とイチャイチャ…というお話かと思ったんですが、流れは微妙に違っていて。
裏表紙のあらすじそのまま、陰謀渦巻くストーリーです。
そんなんも別に悪いと思いませんが。
あー、なんというかスケール感が微妙なためか。
単行本向こうでの盛り上がりとは裏腹に、こちらがすーっと冷めてしまうのです。
ヒロインとの関係が希薄なままネトラレたりしてしまうのも理由の1つ。
詳しくは後述していきますが。
今回はある程度ネタバレになってしまうと思うので、事前に知りたくない方は飛ばして頂ければ幸いです。
※左:ダブルマートの店長「渡瀬」、右:課長「早乙女志織」
いきます。
CASE:01は「早乙女さん」とのえっち。
ちゃんとした受付があったり、まるまる自社ビルだったり、見たところ「三雲製菓」はそこそこの大企業のようなので。
会議室を利用する人は多くいるといると思われ、そんな場所で独りえっちをする彼女は訳分かんないですね。
時間も日中だというのに、鍵もかけておらず。
性癖から、見られるかもしれないドキドキを期待していたとも考えられますが、リスクでかいなぁ。
残業中とかのがリアルだと思います。
無理矢理に脅すよう誘導するのが可愛らしいんですが。
なんと、課長「早乙女さん」とのえっちはこれ以降だいぶの間お預けになってしまうのです。
「伊藤くん」としては衝撃の出会いだったでしょうけれど、「早乙女さん」は特に彼である必要はなく。
2人の関係は、もう少しページを割いてじっくり描くべきではなかったかな。
CASE:02は開発部の「栗原」さんと「佐竹」くんという、本編とは無関係なカップル話。
「伊藤くん」も登場しておらず、外伝的に描くのならばいいでしょうけど。
読者が見たいのは、「早乙女さん」とのその後だと思います。
ただ、冒頭部分とか、ちらほら後への前フリになる要素が散りばめられておりました。
”その後の2人”がようやく描かれる、CASE:03。
ただ、ここはチャラい先輩「清水」と「早乙女さん」のえっちを目撃してしまう、ネトラレ回です。
彼女とは1回だけでいきなり他とのえっちを見せつけられているため。
ぶっちゃけネトラレと言う要素は薄く、単にエロい人だったという感覚。
誰でも良かったのか。
あるいは、「伊藤くん」とのあれも、プレイとして命令されていたというならばまだ納得なんですが。
CASE:04、CASE:05はちらと顔見せをしていた受付「南結衣」とのえっち。
急接近ですね。
後に彼女の行動も説明がされてましたが、うーん。
ちなみに、2人は屋上でシテいるんですが。
柵がなくて危険極まりない上、周囲のビルからは丸見えだと思います。
新キャラ・ダブルマートの店長「渡瀬」さんが登場するCASE:06。
ショートカットのはっちゃけた方です。
枕営業とか言ってましたよ。
彼女については、本編ストーリーとある程度の関係者になっていて、「伊藤くん」の決意を固める役回りでした。
彼はメインほったらかして、別の女とヤリまくりですねー。
CASE:07からが最終エピソード。
いちおう彼女っぽく振る舞っていた受付「南さん」も本性を見せ、盛り上がっていました。
…が。
うーん、潜入してるの営業部ですよね。
そちらに落ちてくる情報なんて、世間一般への公表後とか、あるいは同時くらいだと思われ。
(※実際、エピローグ部分で狙っていたのは、他社の開発室)
また、「早乙女さん」も仕事はできる方でしょうけど、せいぜい課長職程度。
そこそこ企業の課長なんて、んな大したものではないですからね。
どこまで有用な情報を握っているのか、はなはだ疑問があります。
そんな相手に対し、かなりめんどくさい仕掛けをしていて、邪魔になりそうな彼にもキチンと対応していて。
ううむ、まわりくどいなぁ。
そんなんなら、もっと上の役職なオヤジ連中を籠絡した方がよほど効果あると思うのだけど。
※左:受付「南結衣」、右:開発部「栗原」
…全体的に、オフィス系としては軽々しい仕上がりでした。
対象となる読者もそこそこ上だと思うので、刺さるか疑問です。
せめて、もう少し「早乙女さん」が目立っていれば良かったと思うんですがね。
「伊藤くん」との関わりもだいぶ希薄でしたし、お話では巧くなかった印象です。
【 その他 】
以上、「宮原歩」センセでした。
こちらで5冊目になるかな。
「竹書房」さんからは4冊目となっていて、初単行本「霜枝さんちの明るい食卓」、「望月さんの恋文」、「はんまめいど!」の3冊は紹介済み。
ほか、成年向け「ラブあねえっち」ですねー。
今回はひでるさん好きなオフィス系。
近しい舞台設定で期待したんですが…いかにも漫画という印象でした。
まぁ、漫画なんですけどね。
特に「栗原さん」のくだりは、まるまる不要だったのではないかなぁ。
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・絵柄 :●●●●○
・お話 :●●◎○○
・漫画 :●●●●○
・独創性:●●●○○
・属性 : [一般] オフィス、サラリーマン、陰謀
・構成 : 9話収録(全て表題作・1巻完結)
・おまけ: あとがき、カバー裏にリンク絵・別絵。
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「宮原歩(みやはら・あゆむ)」センセの「この会社はおかしすぎる!?」です。
※厳しい上司・課長「早乙女」
【 構成・絵柄 】
1冊で完結する長編。
基本的には連続したストーリーものとなっています。
複数ヒロインが顔を見せ、一部本編から外れた回もありますが、おおむね連続したお話群でした。
ジャンルとしてはオフィスもの。
舞台が菓子メーカーがため、タイトルもそんなんになってます。
流れは軽いラブコメなものでなく、結構シリアス。
ただ、あまり良いものではありませんでした。
詳しくは後述しますが、構成悪く、描き込みも不足していた、という雰囲気ですね。
一般のえっち系で、直接えっちが毎回差し込まれるタイプ。
その点では期待通りだと思います。
強めな線で黒も目立つ、濃淡は濃いめ。
描き込みはそこそこ。
そちらに不足感はなく、全体の色づきもしっかりしています。
ややデジタルなつるつるっとした雰囲気ありますね。
切れ長な目の美人系な人物画。
あまりデフォルメはされておりません。
身長があり、顔パーツのバランスなど漫画っぽく、またリアルっぽく。
なんというか、男女とも色気がありました。
表現的には大きく引っ掛かるところなく。
作画はだいたい安定傾向でしたが、前述したようなリアルさがため。
個人的には、たまに崩れを感じるコマもあります。
だいたいカラーでも変化はないので、↓表紙・裏表紙の判断で良いでしょう。
【 収録話 】 9話収録
主人公「伊藤浩之」は「三雲製菓」の営業第三課。
その上司、女課長「早乙女志織」は美人ながらもクールかつ厳しい人として知られていたんですが。
ある日、会議室で独りえっちをしていた彼女と鉢合わせてしまったのでした。
打ち合わせ後に居残りを命じられた「浩之」は、そこで課長「早乙女」の性癖を知ることとなったのです。
大雑把にはそんな感じ。
会社を舞台としたサラリーマン漫画。
美人の上司とイチャイチャ…というお話かと思ったんですが、流れは微妙に違っていて。
裏表紙のあらすじそのまま、陰謀渦巻くストーリーです。
そんなんも別に悪いと思いませんが。
あー、なんというかスケール感が微妙なためか。
単行本向こうでの盛り上がりとは裏腹に、こちらがすーっと冷めてしまうのです。
ヒロインとの関係が希薄なままネトラレたりしてしまうのも理由の1つ。
詳しくは後述していきますが。
今回はある程度ネタバレになってしまうと思うので、事前に知りたくない方は飛ばして頂ければ幸いです。
※左:ダブルマートの店長「渡瀬」、右:課長「早乙女志織」
いきます。
CASE:01は「早乙女さん」とのえっち。
ちゃんとした受付があったり、まるまる自社ビルだったり、見たところ「三雲製菓」はそこそこの大企業のようなので。
会議室を利用する人は多くいるといると思われ、そんな場所で独りえっちをする彼女は訳分かんないですね。
時間も日中だというのに、鍵もかけておらず。
性癖から、見られるかもしれないドキドキを期待していたとも考えられますが、リスクでかいなぁ。
残業中とかのがリアルだと思います。
無理矢理に脅すよう誘導するのが可愛らしいんですが。
なんと、課長「早乙女さん」とのえっちはこれ以降だいぶの間お預けになってしまうのです。
「伊藤くん」としては衝撃の出会いだったでしょうけれど、「早乙女さん」は特に彼である必要はなく。
2人の関係は、もう少しページを割いてじっくり描くべきではなかったかな。
CASE:02は開発部の「栗原」さんと「佐竹」くんという、本編とは無関係なカップル話。
「伊藤くん」も登場しておらず、外伝的に描くのならばいいでしょうけど。
読者が見たいのは、「早乙女さん」とのその後だと思います。
ただ、冒頭部分とか、ちらほら後への前フリになる要素が散りばめられておりました。
”その後の2人”がようやく描かれる、CASE:03。
ただ、ここはチャラい先輩「清水」と「早乙女さん」のえっちを目撃してしまう、ネトラレ回です。
彼女とは1回だけでいきなり他とのえっちを見せつけられているため。
ぶっちゃけネトラレと言う要素は薄く、単にエロい人だったという感覚。
誰でも良かったのか。
あるいは、「伊藤くん」とのあれも、プレイとして命令されていたというならばまだ納得なんですが。
CASE:04、CASE:05はちらと顔見せをしていた受付「南結衣」とのえっち。
急接近ですね。
後に彼女の行動も説明がされてましたが、うーん。
ちなみに、2人は屋上でシテいるんですが。
柵がなくて危険極まりない上、周囲のビルからは丸見えだと思います。
新キャラ・ダブルマートの店長「渡瀬」さんが登場するCASE:06。
ショートカットのはっちゃけた方です。
枕営業とか言ってましたよ。
彼女については、本編ストーリーとある程度の関係者になっていて、「伊藤くん」の決意を固める役回りでした。
彼はメインほったらかして、別の女とヤリまくりですねー。
CASE:07からが最終エピソード。
いちおう彼女っぽく振る舞っていた受付「南さん」も本性を見せ、盛り上がっていました。
…が。
うーん、潜入してるの営業部ですよね。
そちらに落ちてくる情報なんて、世間一般への公表後とか、あるいは同時くらいだと思われ。
(※実際、エピローグ部分で狙っていたのは、他社の開発室)
また、「早乙女さん」も仕事はできる方でしょうけど、せいぜい課長職程度。
そこそこ企業の課長なんて、んな大したものではないですからね。
どこまで有用な情報を握っているのか、はなはだ疑問があります。
そんな相手に対し、かなりめんどくさい仕掛けをしていて、邪魔になりそうな彼にもキチンと対応していて。
ううむ、まわりくどいなぁ。
そんなんなら、もっと上の役職なオヤジ連中を籠絡した方がよほど効果あると思うのだけど。
※左:受付「南結衣」、右:開発部「栗原」
…全体的に、オフィス系としては軽々しい仕上がりでした。
対象となる読者もそこそこ上だと思うので、刺さるか疑問です。
せめて、もう少し「早乙女さん」が目立っていれば良かったと思うんですがね。
「伊藤くん」との関わりもだいぶ希薄でしたし、お話では巧くなかった印象です。
【 その他 】
以上、「宮原歩」センセでした。
こちらで5冊目になるかな。
「竹書房」さんからは4冊目となっていて、初単行本「霜枝さんちの明るい食卓」、「望月さんの恋文」、「はんまめいど!」の3冊は紹介済み。
ほか、成年向け「ラブあねえっち」ですねー。
今回はひでるさん好きなオフィス系。
近しい舞台設定で期待したんですが…いかにも漫画という印象でした。
まぁ、漫画なんですけどね。
特に「栗原さん」のくだりは、まるまる不要だったのではないかなぁ。
この会社はおかしすぎる? (バンブーコミックス COLORFUL SELECT) (2013/04/17) 宮原 歩 商品詳細を見る |
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