■あの日彼女が見せた顔。 (神楽もろみ)
★まんがデーター [20.0/20.0]
・絵柄 :●●●●●
・お話 :●●●●●
・漫画 :●●●●●
・独創性:●●●●●
・属性 : [成年] ラブコメ、ノスタルジー、昭和
・構成 : 9話収録(うち「mello green」シリーズ×2)
・おまけ: あとがき・作品の裏話、折り返しに著者近影、
描き下ろし?「陽ちゃん先生と茉莉ちゃん」、
カバー裏に漫画「座敷童がいるカフェ エピローグ」
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「神楽もろみ(かぐら・もろみ)」センセの「あの日彼女が見せた顔。」です。
★★単行本構成、ほか ★★★
収録は1つ連続もの、ほかは短編といった構成。
全7話という単行本です。
ただし、各話ページ量があり。
もくじ部分の掲載エピソード以外に、巻末に2ページ、カバー裏前後で2ページ…と漫画があって、ちょっとお得な仕上がりでした。
紹介帯の文言、「少し懐かしい、秘密の記憶」ということで…。
ノスタルジー感ある漫画群。
駄菓子屋に黒電話、さらには「Mello Yello(※漫画ではgreen)」など…。
おそらく、昭和を生きた人間には直撃で刺さるだろうネタの数々。
あれ。
…ってことは、歳近いのかしら。
あとがきページ下の作品の裏話がまた興味深い内容だったので、お話と共に読むとまた楽しめると思います。
※左:「林朋子」、右:「紅葉」と「楓」
★★絵柄について ★★★
広い輪郭に小さい鼻、大き目の口。
ロリからお姉さんまで、優れたバランス感覚。
それは男性陣も同様で、少年から中年まで、過ぎない程度の個性がありました。
派手な描写とかコメディー部分はよくはっちゃけていて。
一方、シリアス・緊張感ある場面では、字面に頼らない見事な画力が発揮されています。
硬軟自在の巧みな漫画力。
また背景や小物なども実にお上手。
ちらほら描かれていた料理とか、おいしそう。
綺麗な線で安定感があり、色彩は薄過ぎず、濃いほどでなく。
ややごっちゃりとしていましたが、見易いものでした。
↓表紙は…真っ最中シーンで、判断どころではないので(笑)
紹介帯のカット絵も見れる裏表紙がいいと思います。
★★収録話について ★★★ 7話収録
005:「林屋商店のmello green」
031:「あの夏のmello green」
駄菓子屋「林屋商店」にやって来た「天」
期待した飲み物は売り切れており、最後の1本は店番していた「朋子」が飲んでいる最中でした。
「これで良かったら、全部飲んでエエよ」
そう、飲み掛けの缶を差し出されたのでした。
センセが体験した事が元ネタだというこちらは、2話にまたがる長いエピソード。
どちらも飲み物「mello green」がポイントになっており、ちゃんと2話の時時間経過に合わせて、進化していました。
(※プルトップ→ステイオンタブ)
ちなみにペットボトルではなかったので、2話目はまだ昭和って事ですかね。
1話目は日焼け跡でロリっとしたスタイルの「朋子さん」
ああして、まだ不慣れな年上にリードされるなんて、「天くん」は羨ましい。
続く2話目は数年後の風景。
すっかり綺麗になった「朋子さん」が登場、「天くん」と同様に感激することと思います。
メインは2人で夏祭りに行くというもの。
浴衣姿が眩しい。
途中、同級生と鉢合わせした際のくだりは、男性陣泣いちゃうかもしれません。
この1件で、「天くん」はクラス・カーストの上位になるでしょう。
↓表紙はこの2話目ですね。
本編後には、また全然違って見えることと思います。
なお、ラストは2連続であーしたもので…。
彼に強烈なインパクトを残しておいて、ちょっと酷いなとも感じました…が。
2度とも彼女からだったので、これ以降は「天くん」の番かな。
ガンバレ。
067:「かなあみごしのなつやすみ」
公民館の路地は横が金網、その向こうは学校があるのですが。
路地でゲームをしていた「隆司」は、金網越しに話しかけてきた制服のお姉さんから話しかけられ、知り合いになったのです。
こちらもセンセが体験した事が元ネタなのだそう。
(※当然ながら、エロ展開にはなってないようですが)
なんだか…年上女性とちらほら縁あるようで、羨ましいかぎり。
でね。
こちらで描かれてる、金網越しのおっぱいが…なんとも言えないエロス具合。
中扉ではカラーで楽しめます。
収録でのメイン話と言えばまちがいなく前話だと思いますが。
プレイでは、こちらのインパクトが物凄く強いです。
良かった。
また、漫画では途中に金網を省略したりするものなのですが。
こちら、端折ることなくしっかり描かれていた所に、センセのこだわりを感じました。
091:「今日のこと絶対内緒じゃよ!」
女友達「楓」と遊ぶ、「丸くん」こと「丸山元気」
すると、その姉「紅葉」が帰宅し…。
なんのかんの、「大人の遊び」をすることとなったのでした。
日焼け跡あるロりっ娘「楓ちゃん」、ポニーテールの美人「紅葉さん」という美人姉妹が同時に楽しめる幸せエピソード。
裏表紙に描かれてますね。
全生徒8人という田舎がためか、後々の展開がためか、来客をもてなす「紅葉さん」も帰宅してからは下着姿になってました。
ううむ、いいなぁ。
展開についていけない「楓ちゃん」をそのままに、「紅葉さん」がドンドコえっちに発展させています。
年下好き、というか、自らの自由になる男子が欲しかったのかな。
121:「黒電童」
実家を解体するため、帰省していた「太郎」
残っていた黒電話で業者と連絡を取っていたのですが…。
”切るボタンを連打すると、どっかに電話かかる”
そんなことを思い出し、ふと試してみたところ。
実際に掛かってしまい。
慌てて切ったのですが、なんとその相手が折り返しで電話を掛けてきたのです。
…そうした、都市伝説みたいなオープニング。
黒電話知ってます?
昔、ウチにもありました。
キーワード、「黒電話 切るボタン 連打」で検索したところ 約 92,700 件 ヒット。
実際、どこか繋がるみたいですね。
漫画では「くろでんわらし(黒電童)」と繋がっていました。
冒頭に描かれているように、えっち相手はその童ではなく、「林夏子」さんなのですが。
彼女が何者なのか、話進めば分かるようになります。
なお、こちら漫画の後日談がカバー裏にありました。
ちょっとほっこりしますよ。
※林夏子
147:「シゲさんの特製冷やし飴とナス畑の呪い」
田舎に帰省していたお嬢様が散歩の途中で、ふともよおして。
ナス畑に隠れてしていたところ…。
畑の持ち主「シゲ」と鉢合わせしてしまったのでした。
妙ちくりんなタイトルですが。
おおむね、そのまんまです(笑)
冷やし飴、は…最近の子は知ってるかしら。
駄菓子屋とかに小瓶、あるいは京都とかの茶屋にあったりするんですがね。
ナス畑の呪い、は…単にハッタリです。
ほとんどラブコメなお話ばかりの中、こちらはブラック気味。
登場する男性も”ちゃんと”嫌らしい、悪目立ちするキャラになってます(笑)
171:「ジャックとティーベル」
人間「ジャック」と恋に落ちた妖精「ティーベル」
サイズ差が異なる2人は、噂になっていた身体を大きくする方法を探して旅を続けていたのでした。
収録ラストは、なんとびっくりファンタジーもの。
(※よくよく考えたら、黒電話のもそうですね)
ヒロイン「ティーベルさん」はまさに妖精というキャラクター。
むう、あのサイズ差が最もカワイイ所なんですが…。
カップルならば…そんなんがもどかしいものか。
(※なお、冒頭はそんなんでのえっちシーン)
漫画のメインは魔女を見つけ、交渉したところ…というもの。
詳細は…伏せますが。
前半とはまた異なる、実に素敵な風景でした。
センセが書かれていたコメントは激しく同意。
★★リンクほか ★★★
あの日彼女が見せた顔。 (メガストアコミックス) コミック, 2023/6/30 [アダルト] 神楽もろみ (著)
★「神楽もろみ」センセの漫画紹介記事
「朽ち果てた箱の中」
・絵柄 :●●●●●
・お話 :●●●●●
・漫画 :●●●●●
・独創性:●●●●●
・属性 : [成年] ラブコメ、ノスタルジー、昭和
・構成 : 9話収録(うち「mello green」シリーズ×2)
・おまけ: あとがき・作品の裏話、折り返しに著者近影、
描き下ろし?「陽ちゃん先生と茉莉ちゃん」、
カバー裏に漫画「座敷童がいるカフェ エピローグ」
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「神楽もろみ(かぐら・もろみ)」センセの「あの日彼女が見せた顔。」です。
★★単行本構成、ほか ★★★
収録は1つ連続もの、ほかは短編といった構成。
全7話という単行本です。
ただし、各話ページ量があり。
もくじ部分の掲載エピソード以外に、巻末に2ページ、カバー裏前後で2ページ…と漫画があって、ちょっとお得な仕上がりでした。
紹介帯の文言、「少し懐かしい、秘密の記憶」ということで…。
ノスタルジー感ある漫画群。
駄菓子屋に黒電話、さらには「Mello Yello(※漫画ではgreen)」など…。
おそらく、昭和を生きた人間には直撃で刺さるだろうネタの数々。
あれ。
…ってことは、歳近いのかしら。
あとがきページ下の作品の裏話がまた興味深い内容だったので、お話と共に読むとまた楽しめると思います。
※左:「林朋子」、右:「紅葉」と「楓」
★★絵柄について ★★★
広い輪郭に小さい鼻、大き目の口。
ロリからお姉さんまで、優れたバランス感覚。
それは男性陣も同様で、少年から中年まで、過ぎない程度の個性がありました。
派手な描写とかコメディー部分はよくはっちゃけていて。
一方、シリアス・緊張感ある場面では、字面に頼らない見事な画力が発揮されています。
硬軟自在の巧みな漫画力。
また背景や小物なども実にお上手。
ちらほら描かれていた料理とか、おいしそう。
綺麗な線で安定感があり、色彩は薄過ぎず、濃いほどでなく。
ややごっちゃりとしていましたが、見易いものでした。
↓表紙は…真っ最中シーンで、判断どころではないので(笑)
紹介帯のカット絵も見れる裏表紙がいいと思います。
★★収録話について ★★★ 7話収録
005:「林屋商店のmello green」
031:「あの夏のmello green」
駄菓子屋「林屋商店」にやって来た「天」
期待した飲み物は売り切れており、最後の1本は店番していた「朋子」が飲んでいる最中でした。
「これで良かったら、全部飲んでエエよ」
そう、飲み掛けの缶を差し出されたのでした。
センセが体験した事が元ネタだというこちらは、2話にまたがる長いエピソード。
どちらも飲み物「mello green」がポイントになっており、ちゃんと2話の時時間経過に合わせて、進化していました。
(※プルトップ→ステイオンタブ)
ちなみにペットボトルではなかったので、2話目はまだ昭和って事ですかね。
1話目は日焼け跡でロリっとしたスタイルの「朋子さん」
ああして、まだ不慣れな年上にリードされるなんて、「天くん」は羨ましい。
続く2話目は数年後の風景。
すっかり綺麗になった「朋子さん」が登場、「天くん」と同様に感激することと思います。
メインは2人で夏祭りに行くというもの。
浴衣姿が眩しい。
途中、同級生と鉢合わせした際のくだりは、男性陣泣いちゃうかもしれません。
この1件で、「天くん」はクラス・カーストの上位になるでしょう。
↓表紙はこの2話目ですね。
本編後には、また全然違って見えることと思います。
なお、ラストは2連続であーしたもので…。
彼に強烈なインパクトを残しておいて、ちょっと酷いなとも感じました…が。
2度とも彼女からだったので、これ以降は「天くん」の番かな。
ガンバレ。
067:「かなあみごしのなつやすみ」
公民館の路地は横が金網、その向こうは学校があるのですが。
路地でゲームをしていた「隆司」は、金網越しに話しかけてきた制服のお姉さんから話しかけられ、知り合いになったのです。
こちらもセンセが体験した事が元ネタなのだそう。
(※当然ながら、エロ展開にはなってないようですが)
なんだか…年上女性とちらほら縁あるようで、羨ましいかぎり。
でね。
こちらで描かれてる、金網越しのおっぱいが…なんとも言えないエロス具合。
中扉ではカラーで楽しめます。
収録でのメイン話と言えばまちがいなく前話だと思いますが。
プレイでは、こちらのインパクトが物凄く強いです。
良かった。
また、漫画では途中に金網を省略したりするものなのですが。
こちら、端折ることなくしっかり描かれていた所に、センセのこだわりを感じました。
091:「今日のこと絶対内緒じゃよ!」
女友達「楓」と遊ぶ、「丸くん」こと「丸山元気」
すると、その姉「紅葉」が帰宅し…。
なんのかんの、「大人の遊び」をすることとなったのでした。
日焼け跡あるロりっ娘「楓ちゃん」、ポニーテールの美人「紅葉さん」という美人姉妹が同時に楽しめる幸せエピソード。
裏表紙に描かれてますね。
全生徒8人という田舎がためか、後々の展開がためか、来客をもてなす「紅葉さん」も帰宅してからは下着姿になってました。
ううむ、いいなぁ。
展開についていけない「楓ちゃん」をそのままに、「紅葉さん」がドンドコえっちに発展させています。
年下好き、というか、自らの自由になる男子が欲しかったのかな。
121:「黒電童」
実家を解体するため、帰省していた「太郎」
残っていた黒電話で業者と連絡を取っていたのですが…。
”切るボタンを連打すると、どっかに電話かかる”
そんなことを思い出し、ふと試してみたところ。
実際に掛かってしまい。
慌てて切ったのですが、なんとその相手が折り返しで電話を掛けてきたのです。
…そうした、都市伝説みたいなオープニング。
黒電話知ってます?
昔、ウチにもありました。
キーワード、「黒電話 切るボタン 連打」で検索したところ 約 92,700 件 ヒット。
実際、どこか繋がるみたいですね。
漫画では「くろでんわらし(黒電童)」と繋がっていました。
冒頭に描かれているように、えっち相手はその童ではなく、「林夏子」さんなのですが。
彼女が何者なのか、話進めば分かるようになります。
なお、こちら漫画の後日談がカバー裏にありました。
ちょっとほっこりしますよ。
※林夏子
147:「シゲさんの特製冷やし飴とナス畑の呪い」
田舎に帰省していたお嬢様が散歩の途中で、ふともよおして。
ナス畑に隠れてしていたところ…。
畑の持ち主「シゲ」と鉢合わせしてしまったのでした。
妙ちくりんなタイトルですが。
おおむね、そのまんまです(笑)
冷やし飴、は…最近の子は知ってるかしら。
駄菓子屋とかに小瓶、あるいは京都とかの茶屋にあったりするんですがね。
ナス畑の呪い、は…単にハッタリです。
ほとんどラブコメなお話ばかりの中、こちらはブラック気味。
登場する男性も”ちゃんと”嫌らしい、悪目立ちするキャラになってます(笑)
171:「ジャックとティーベル」
人間「ジャック」と恋に落ちた妖精「ティーベル」
サイズ差が異なる2人は、噂になっていた身体を大きくする方法を探して旅を続けていたのでした。
収録ラストは、なんとびっくりファンタジーもの。
(※よくよく考えたら、黒電話のもそうですね)
ヒロイン「ティーベルさん」はまさに妖精というキャラクター。
むう、あのサイズ差が最もカワイイ所なんですが…。
カップルならば…そんなんがもどかしいものか。
(※なお、冒頭はそんなんでのえっちシーン)
漫画のメインは魔女を見つけ、交渉したところ…というもの。
詳細は…伏せますが。
前半とはまた異なる、実に素敵な風景でした。
センセが書かれていたコメントは激しく同意。
★★リンクほか ★★★
あの日彼女が見せた顔。 (メガストアコミックス) コミック, 2023/6/30 [アダルト] 神楽もろみ (著)
★「神楽もろみ」センセの漫画紹介記事
「朽ち果てた箱の中」