■同居する粘液 (DATE)
★まんがデーター [16.5/20.0]
・絵柄 :●●●〇〇
・お話 :●●●●●
・漫画 :●●●◎〇
・独創性:●●●●●
・属性 : [成年] 人外、ラブコメ、ファンタジー、サスペンス
・構成 : 短編×11話(うち「同居する粘液」×9)
・おまけ: 作品解説&あとがき、カバー裏に漫画「その頃別の粘液生物は」
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「DATE(だて)」センセの「同居する粘液」です。
※高宮さん
【 構成・絵柄 】
収録は表題の連続話と短編。
短編のうち1話は、過去単行本漫画の続編でした。
いちおう、それ単体で楽しめるので、問題ないと思います。
…で、メインとなる中編漫画なのですが…
コレは実に面白い!!
なんとなく読み進めたところ、ガッツリ作品世界に集中していきました。
お話が続いていくストーリーもので、ヒロインが順に登場していく成年漫画的な要素もあるのですが。
その一方、漫画は基本ラブコメちっくながら、サスペンス的なぞっとさせられる恐怖感もあり。
完全に正義とは言えない、ブラックさが絶妙な味付けとなっていました。
(※それでいて、読後感は悪くならない)
単行本は毎度おなじみ「キルタイムコミュニケーション」さん。
そちらでお得意なファンタジー要素を含んでいつつも、他では見掛けない、オリジナリティ溢れる良作品として仕上がっています。
収録の短編が、大きく人を選びそうなもので微妙なのですが、メイン漫画は絶対にオススメ。
特にファンタジー成年漫画好きな人には、この手があったか、という感動が味わえることと思いました(←たぶん)
強めで柔らかな線での作画。
枠線の黒色も強く、濃淡はやや濃いめ。
描き込みは適度からやや軽めというくらいで、不足感はありません。
コマ割りの変化、はみ出しが多く、先の色彩もあって原稿はコッテリ気味。
背景・小物はさっぱりとした描写ですが、違和感なく。
ちらほら荒いコマがあったものの、良く描かれたものも多く。
優れたお話で、読むに引っ掛かるまでの箇所はないので、漫画としては問題ありません。
欲を言えば、もう少し粘液感が欲しかったかなぁ。
鋭角なまつ毛で全体縦長気味な人物画。
リアル過ぎず可愛さのある、お姉さん絵という感じ。
カラーはその良さがあるのですが、判断は概ねそちらで大丈夫。
紹介帯のカット絵も参考にするのが良いでしょう。
【 収録話 】 11話収録
005:「同居する粘液」 9話
同僚のミスに巻き込まれ、会社をクビになっていた「ユージ」こと「藤原裕二」
現在はバイトで生活していたものの、その職場であるコンビニでは年下の同僚「高宮」から注意される毎日でした。
そんな彼が、街中で出会ったのが、奇妙な粘液型の生物。
人語を解し、また人そっくりに姿形を変化させることができるその粘液型生物は、何故か「ユージ」を好いており…。
彼が満足するよう、周囲の女子らに姿を変化していくのでした。
ごく簡単にはそんなお話。
正体不明な粘液型生物との同居生活を描いた作品。
それ自体はファンタジーですが、舞台は普通に現代の日本です。
怪物は出てきますが、様々な種族が登場していくことはなく。
また、剣や魔法、ドカバキいうバトルちっくな展開もありません。
ただし、人の常識を超えた人外との生活は、不可思議で謎めいたところがあり。
漫画は、楽しいラブコメな要素がありつつも、ちょっとしたホラーっぽい場面、サスペンスちっくな描写もありました。
軽過ぎず、重過ぎずという、絶妙なラインであると思います。
次々にヒロインが増えていくので、ハーレム的な要素もあるでしょう。
生物の詳細について。
徐々に明らかにはなっていくのですが…具体的になんなのか、という点は謎のままでした。
まぁ、その詳細を突き止めてどうのいう漫画てはないので~。
これは追及していくのが野暮ってものでしょうね。
ブログを書く際に、自分でざっくりまとめたものも掲載しておきます。
そこそこネタバレも含んでいるので、未読の方はこの先に進まぬよう、お願いいたします。
【 同居する粘液 登場人物・粘液型生物についてまとめ 】 ※ネタバレ含みます、注意。
■「藤原裕二」 ※「ユージ」
主人公。昔からツいてなく、仕事をクビになってバイトで生計を立てている。
受け身でお人好し。平穏な生活を望んでいるものの、現状を楽しんでもいる。
粘液型生物について、気付いたことをまとめている。
■粘液型生物
道端で出会った、正体不明の生物。
「ユージ」に好意を抱いている。
当人(?)は彼女的存在、あるいは奥さんである、と考えていた。
■「高宮」 1、8、9話ほか
メインヒロイン。バイト先(コンビニ)での同僚。
年下(※私よりずっと年上なんですから、とか言ってた)
真面目な性格のしっかり者。
■「嶋本奏海(しまもと・かなみ)」 2、4、8、9話ほか
電車内で「ユージ」の足を踏みつけたことが切っ掛け。水泳部所属。
■「瑠唯(るい)」 3、5、8、9話ほか
「奏海」の友人。大人しい性格。
■「近所に住む大学生」 1話
名前不明。おっとり系巨乳美人。
■「竹内」 6話
コンビニに買い物に来た保険会社勤務のOL。新卒。胸が大きい。(89のE)
■「CU店員」 7話
名前不明。アパレル系店舗で働いている。ちょっとSちっく。
■「箱崎」 9話
コンビニ店SV。眼鏡。いつもピリピリしていて厳しい。
■粘液型生物について ※ネタバレ含みます、注意。
・粘液のままで人の言葉を理解し、自由に会話ができる。
・人に姿を変えることができる。まるまるそっくりになる。
声や感触、匂い、さらには性格・記憶までそっくり再現できる。
・変身は中途半端なままでもOKで、その人のスタイルを変えることも当然可能。
・ミカンを食べているらしい。美味しいとも言っている。(1、5話など)
・電車内でのやり取り(2話)を見る限り、人の常識はちゃんと持ち合わせているらしい。
(その際は人の姿に擬態していたので、もともとの性格がベースなようですが)
・人の体内へ侵入して”同化”し、その本人自体に成り代わっている。
元の人間は飲み込まれて消滅している様子。
・分裂することができる。
分裂後は、基本的にそれぞれ別の意思(同化した人の性格)で動くようになる。
なお、思考や記憶は再度融合しない限り、共有はされなくなる。
・粘液型生物同士には縄張りがある。
※左:嶋本奏海、右:瑠唯
漫画の始まり1話は、粘液生物と出会ってから3ヶ月が過ぎた頃。
出会った時の描写は1コマ描かれておりました。
普通のファンタジーなら、もう命を落としているだろう雰囲気でしたが、あれは愛情表現か。
粘液生物の一目惚れ?
断ってどうにかなりそうな相手ではないものの、よく「ユージくん」は同居を許可したなぁ。
バイトの同僚「高宮さん」の姿になるのは、これが初めてな様子。
それだけで判断はし切れないのですが、バイトは出会った後に始めたのかもしれませんね。
なお、こちらの「高宮さん」はバイト先の衣装をそのまま再現していました。
2話は電車で出会った「嶋本奏海」
彼女が水泳部に所属していたため、競泳水着(※裏表紙参照)での姿です。
「そんなこともできたのかよ」
という台詞から、分裂できることを見せたのは、こちらが初。
複数プレイっぽくなっていました。
1、2話の描写から、「高宮さん」について疑うようになる3話。
まるまるそっくりに変身できる訳ですから、これは当然な感覚。
そうした疑念を抱いていた彼は、ふと見かけた「奏海」を尾行したところ~というのがこちらのメイン。
ここは漫画の前半で最も盛り上がる場面です。
オチのインパクトは物凄い。
まさに背筋凍るようなもので、ここで終わればこの漫画はバッドエンドなんでしょうけれど…。
この漫画、まだまだ続いていくのでした。
そのネタバラシという4話は過去回想。
彼女、というか粘液生物の語りであると思われます。
続く5話が喋り終わった後の風景。
結構引いていた「ユージくん」に対し、包み隠すことなく明け透けに説明をしていました。
かなりブラックですよね。
ただし、彼には不利益なく、事件にもなり得ず…。
人の力では、おそらくどうすることも出来ない相手でもあり。
粘液生物の理屈を、ほぼまるまる受け入れておりました。
ここで彼が強く非難したらどうなっていたかなぁ、とか考えました。
ちなみに、カバー裏の漫画は、こちらの外伝みたいなもので。
なるほど、「ユージくん」はたぶん非常に関係うまくいったカップルなんだろうなぁ。
寄生獣みたいですわね。
なお、えっちは主要3名(高宮・奏海・瑠唯)などの姿です。
ひと悶着が解決(?)したため、ラブラブなプレイでした。
さて、心が通じ合った(たぶん)後の6話。
こちらから、粘液生物からのとある提案を受け入れていくものとなっています。
「ひどく不快です」
そう、嫉妬を感じている(※姿は定番の「高宮さん」)のが楽しい。
詳細は伏せますが、プレイ中でも浮気であると指摘していて。
うん、確かに2人の関係は一歩進んだようでした。
なお、それはバイト最中のことで…。
続く7話にて、店長に怒られた~という台詞がしっかりありました。
まぁ、当然ですわね。
ここでも、粘液生物はとある魅力的な提案をしているのですが…。
それに対する返事に注目です。
先に、ちらとカバー裏の漫画について紹介しましたけれど。
うん、「ユージくん」のこうした性格がため、同居生活を巧い事やっていけるのかもしれませんね。
もしそれに従って増長してしまった場合は、カバー裏みたいな展開になるのでは、と。
お話はちょっとしたデート話。
彼からの初リクエストで、喜ぶ粘液生物を堪能ください。
さて、8話からが最終エピソード。
とある事件が勃発し、だいたいマイペースな粘液生物が珍しく驚いています。
なるほど。
よくよく考えてみると、確かにそうですね。
こちらでは、こうした漫画らしいプレイが楽しめます。
漫画的には、いちおう8話がラストっぽく。
続く最終9話は、エピローグ的な雰囲気でした。
なんというか、粘液生物を使いこなしていて、これは楽しい。
主要3名とのえっちも、さらに工夫されていました。
こちらの「高宮さん」がまたキュートでしたよ。
163:「ヘドニック・ナーブ」
人間からの和平交渉を受け入れた、エルフの女王「ルシエル」
しかし、それは彼女をおびき出すための罠であり。
道中、不意を突かれ人間に捕まってしまったのでした。
生体実験、脳をいじくる描写があり、かなり人を選ぶだろう短編。
そうグロい絵が直接描かれている訳ではないものの、やってる事自体が不快でえげつなく。
不得意な人は、まるまる飛ばした方がいいかもしれません。
ヒロインが堕ちていくブラック展開、バッドエンドで、読後感も非常に重い。
人間って最低、って感覚になること、請け合い。
※エルフの女王「ルシエル」
183:「レジデンス~少年消失2~」
10ページとやや短めな短編。
OVAや小説がある人気なシリーズで、センセは漫画を担当されていて(※2冊目の単行本)
こちらは、その続編~とのことです。
ひでるさんはそれぞれ未読で、詳細は不鮮明なままなのですが。
この漫画自体は普通に楽しめました。
屋敷で女の子になってしまった元少年「レニー」
同じく屋敷にたどり着いたもといじめっ子も同様に~というお話。
男子のまま女子っぽくなるんではなく。
性別自体が完全に変わってしまうみたい。
「レニー」は既に完全なる女子で、彼女(彼)をいじめていたという男子が、徐々に女の子になってしまうというもの。
漫画では髪の毛が伸び、胸が膨らんでいき…。
最後に男性自身が、どんどん小さくなって完全に消えてました。
元はどうでも、結構可愛らしくなるようなので。
(※台詞「どんな女の人が好きか思い出してみて」とあり、おおむねそれに近づいている様子)
もともとその願望ある人には、実に有難い屋敷ですね。
【 その他 】
そんなこんなで、本日は「DATE」センセでした。
こちらが4冊目の単行本。
たぶん、過去単行本は読んだような感覚があるんですが…。
紹介はしてなかったですかね。
今回は、ちょっと特徴的な↓表紙に引っかけられ。
裏表紙のあらすじ、
「変身自在な謎の粘液型生物との不思議な同居生活!」
その文言が妙に心に響き、ゲットしてきました。
こう考えると、裏表紙のあらすじは大事ですね。
またお話は店頭での予想を超えて面白いもので、良い買い物でしたよ。
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・絵柄 :●●●〇〇
・お話 :●●●●●
・漫画 :●●●◎〇
・独創性:●●●●●
・属性 : [成年] 人外、ラブコメ、ファンタジー、サスペンス
・構成 : 短編×11話(うち「同居する粘液」×9)
・おまけ: 作品解説&あとがき、カバー裏に漫画「その頃別の粘液生物は」
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「DATE(だて)」センセの「同居する粘液」です。
※高宮さん
【 構成・絵柄 】
収録は表題の連続話と短編。
短編のうち1話は、過去単行本漫画の続編でした。
いちおう、それ単体で楽しめるので、問題ないと思います。
…で、メインとなる中編漫画なのですが…
コレは実に面白い!!
なんとなく読み進めたところ、ガッツリ作品世界に集中していきました。
お話が続いていくストーリーもので、ヒロインが順に登場していく成年漫画的な要素もあるのですが。
その一方、漫画は基本ラブコメちっくながら、サスペンス的なぞっとさせられる恐怖感もあり。
完全に正義とは言えない、ブラックさが絶妙な味付けとなっていました。
(※それでいて、読後感は悪くならない)
単行本は毎度おなじみ「キルタイムコミュニケーション」さん。
そちらでお得意なファンタジー要素を含んでいつつも、他では見掛けない、オリジナリティ溢れる良作品として仕上がっています。
収録の短編が、大きく人を選びそうなもので微妙なのですが、メイン漫画は絶対にオススメ。
特にファンタジー成年漫画好きな人には、この手があったか、という感動が味わえることと思いました(←たぶん)
強めで柔らかな線での作画。
枠線の黒色も強く、濃淡はやや濃いめ。
描き込みは適度からやや軽めというくらいで、不足感はありません。
コマ割りの変化、はみ出しが多く、先の色彩もあって原稿はコッテリ気味。
背景・小物はさっぱりとした描写ですが、違和感なく。
ちらほら荒いコマがあったものの、良く描かれたものも多く。
優れたお話で、読むに引っ掛かるまでの箇所はないので、漫画としては問題ありません。
欲を言えば、もう少し粘液感が欲しかったかなぁ。
鋭角なまつ毛で全体縦長気味な人物画。
リアル過ぎず可愛さのある、お姉さん絵という感じ。
カラーはその良さがあるのですが、判断は概ねそちらで大丈夫。
紹介帯のカット絵も参考にするのが良いでしょう。
【 収録話 】 11話収録
005:「同居する粘液」 9話
同僚のミスに巻き込まれ、会社をクビになっていた「ユージ」こと「藤原裕二」
現在はバイトで生活していたものの、その職場であるコンビニでは年下の同僚「高宮」から注意される毎日でした。
そんな彼が、街中で出会ったのが、奇妙な粘液型の生物。
人語を解し、また人そっくりに姿形を変化させることができるその粘液型生物は、何故か「ユージ」を好いており…。
彼が満足するよう、周囲の女子らに姿を変化していくのでした。
ごく簡単にはそんなお話。
正体不明な粘液型生物との同居生活を描いた作品。
それ自体はファンタジーですが、舞台は普通に現代の日本です。
怪物は出てきますが、様々な種族が登場していくことはなく。
また、剣や魔法、ドカバキいうバトルちっくな展開もありません。
ただし、人の常識を超えた人外との生活は、不可思議で謎めいたところがあり。
漫画は、楽しいラブコメな要素がありつつも、ちょっとしたホラーっぽい場面、サスペンスちっくな描写もありました。
軽過ぎず、重過ぎずという、絶妙なラインであると思います。
次々にヒロインが増えていくので、ハーレム的な要素もあるでしょう。
生物の詳細について。
徐々に明らかにはなっていくのですが…具体的になんなのか、という点は謎のままでした。
まぁ、その詳細を突き止めてどうのいう漫画てはないので~。
これは追及していくのが野暮ってものでしょうね。
ブログを書く際に、自分でざっくりまとめたものも掲載しておきます。
そこそこネタバレも含んでいるので、未読の方はこの先に進まぬよう、お願いいたします。
【 同居する粘液 登場人物・粘液型生物についてまとめ 】 ※ネタバレ含みます、注意。
■「藤原裕二」 ※「ユージ」
主人公。昔からツいてなく、仕事をクビになってバイトで生計を立てている。
受け身でお人好し。平穏な生活を望んでいるものの、現状を楽しんでもいる。
粘液型生物について、気付いたことをまとめている。
■粘液型生物
道端で出会った、正体不明の生物。
「ユージ」に好意を抱いている。
当人(?)は彼女的存在、あるいは奥さんである、と考えていた。
■「高宮」 1、8、9話ほか
メインヒロイン。バイト先(コンビニ)での同僚。
年下(※私よりずっと年上なんですから、とか言ってた)
真面目な性格のしっかり者。
■「嶋本奏海(しまもと・かなみ)」 2、4、8、9話ほか
電車内で「ユージ」の足を踏みつけたことが切っ掛け。水泳部所属。
■「瑠唯(るい)」 3、5、8、9話ほか
「奏海」の友人。大人しい性格。
■「近所に住む大学生」 1話
名前不明。おっとり系巨乳美人。
■「竹内」 6話
コンビニに買い物に来た保険会社勤務のOL。新卒。胸が大きい。(89のE)
■「CU店員」 7話
名前不明。アパレル系店舗で働いている。ちょっとSちっく。
■「箱崎」 9話
コンビニ店SV。眼鏡。いつもピリピリしていて厳しい。
■粘液型生物について ※ネタバレ含みます、注意。
・粘液のままで人の言葉を理解し、自由に会話ができる。
・人に姿を変えることができる。まるまるそっくりになる。
声や感触、匂い、さらには性格・記憶までそっくり再現できる。
・変身は中途半端なままでもOKで、その人のスタイルを変えることも当然可能。
・ミカンを食べているらしい。美味しいとも言っている。(1、5話など)
・電車内でのやり取り(2話)を見る限り、人の常識はちゃんと持ち合わせているらしい。
(その際は人の姿に擬態していたので、もともとの性格がベースなようですが)
・人の体内へ侵入して”同化”し、その本人自体に成り代わっている。
元の人間は飲み込まれて消滅している様子。
・分裂することができる。
分裂後は、基本的にそれぞれ別の意思(同化した人の性格)で動くようになる。
なお、思考や記憶は再度融合しない限り、共有はされなくなる。
・粘液型生物同士には縄張りがある。
※左:嶋本奏海、右:瑠唯
漫画の始まり1話は、粘液生物と出会ってから3ヶ月が過ぎた頃。
出会った時の描写は1コマ描かれておりました。
普通のファンタジーなら、もう命を落としているだろう雰囲気でしたが、あれは愛情表現か。
粘液生物の一目惚れ?
断ってどうにかなりそうな相手ではないものの、よく「ユージくん」は同居を許可したなぁ。
バイトの同僚「高宮さん」の姿になるのは、これが初めてな様子。
それだけで判断はし切れないのですが、バイトは出会った後に始めたのかもしれませんね。
なお、こちらの「高宮さん」はバイト先の衣装をそのまま再現していました。
2話は電車で出会った「嶋本奏海」
彼女が水泳部に所属していたため、競泳水着(※裏表紙参照)での姿です。
「そんなこともできたのかよ」
という台詞から、分裂できることを見せたのは、こちらが初。
複数プレイっぽくなっていました。
1、2話の描写から、「高宮さん」について疑うようになる3話。
まるまるそっくりに変身できる訳ですから、これは当然な感覚。
そうした疑念を抱いていた彼は、ふと見かけた「奏海」を尾行したところ~というのがこちらのメイン。
ここは漫画の前半で最も盛り上がる場面です。
オチのインパクトは物凄い。
まさに背筋凍るようなもので、ここで終わればこの漫画はバッドエンドなんでしょうけれど…。
この漫画、まだまだ続いていくのでした。
そのネタバラシという4話は過去回想。
彼女、というか粘液生物の語りであると思われます。
続く5話が喋り終わった後の風景。
結構引いていた「ユージくん」に対し、包み隠すことなく明け透けに説明をしていました。
かなりブラックですよね。
ただし、彼には不利益なく、事件にもなり得ず…。
人の力では、おそらくどうすることも出来ない相手でもあり。
粘液生物の理屈を、ほぼまるまる受け入れておりました。
ここで彼が強く非難したらどうなっていたかなぁ、とか考えました。
ちなみに、カバー裏の漫画は、こちらの外伝みたいなもので。
なるほど、「ユージくん」はたぶん非常に関係うまくいったカップルなんだろうなぁ。
寄生獣みたいですわね。
なお、えっちは主要3名(高宮・奏海・瑠唯)などの姿です。
ひと悶着が解決(?)したため、ラブラブなプレイでした。
さて、心が通じ合った(たぶん)後の6話。
こちらから、粘液生物からのとある提案を受け入れていくものとなっています。
「ひどく不快です」
そう、嫉妬を感じている(※姿は定番の「高宮さん」)のが楽しい。
詳細は伏せますが、プレイ中でも浮気であると指摘していて。
うん、確かに2人の関係は一歩進んだようでした。
なお、それはバイト最中のことで…。
続く7話にて、店長に怒られた~という台詞がしっかりありました。
まぁ、当然ですわね。
ここでも、粘液生物はとある魅力的な提案をしているのですが…。
それに対する返事に注目です。
先に、ちらとカバー裏の漫画について紹介しましたけれど。
うん、「ユージくん」のこうした性格がため、同居生活を巧い事やっていけるのかもしれませんね。
もしそれに従って増長してしまった場合は、カバー裏みたいな展開になるのでは、と。
お話はちょっとしたデート話。
彼からの初リクエストで、喜ぶ粘液生物を堪能ください。
さて、8話からが最終エピソード。
とある事件が勃発し、だいたいマイペースな粘液生物が珍しく驚いています。
なるほど。
よくよく考えてみると、確かにそうですね。
こちらでは、こうした漫画らしいプレイが楽しめます。
漫画的には、いちおう8話がラストっぽく。
続く最終9話は、エピローグ的な雰囲気でした。
なんというか、粘液生物を使いこなしていて、これは楽しい。
主要3名とのえっちも、さらに工夫されていました。
こちらの「高宮さん」がまたキュートでしたよ。
163:「ヘドニック・ナーブ」
人間からの和平交渉を受け入れた、エルフの女王「ルシエル」
しかし、それは彼女をおびき出すための罠であり。
道中、不意を突かれ人間に捕まってしまったのでした。
生体実験、脳をいじくる描写があり、かなり人を選ぶだろう短編。
そうグロい絵が直接描かれている訳ではないものの、やってる事自体が不快でえげつなく。
不得意な人は、まるまる飛ばした方がいいかもしれません。
ヒロインが堕ちていくブラック展開、バッドエンドで、読後感も非常に重い。
人間って最低、って感覚になること、請け合い。
※エルフの女王「ルシエル」
183:「レジデンス~少年消失2~」
10ページとやや短めな短編。
OVAや小説がある人気なシリーズで、センセは漫画を担当されていて(※2冊目の単行本)
こちらは、その続編~とのことです。
ひでるさんはそれぞれ未読で、詳細は不鮮明なままなのですが。
この漫画自体は普通に楽しめました。
屋敷で女の子になってしまった元少年「レニー」
同じく屋敷にたどり着いたもといじめっ子も同様に~というお話。
男子のまま女子っぽくなるんではなく。
性別自体が完全に変わってしまうみたい。
「レニー」は既に完全なる女子で、彼女(彼)をいじめていたという男子が、徐々に女の子になってしまうというもの。
漫画では髪の毛が伸び、胸が膨らんでいき…。
最後に男性自身が、どんどん小さくなって完全に消えてました。
元はどうでも、結構可愛らしくなるようなので。
(※台詞「どんな女の人が好きか思い出してみて」とあり、おおむねそれに近づいている様子)
もともとその願望ある人には、実に有難い屋敷ですね。
【 その他 】
そんなこんなで、本日は「DATE」センセでした。
こちらが4冊目の単行本。
たぶん、過去単行本は読んだような感覚があるんですが…。
紹介はしてなかったですかね。
今回は、ちょっと特徴的な↓表紙に引っかけられ。
裏表紙のあらすじ、
「変身自在な謎の粘液型生物との不思議な同居生活!」
その文言が妙に心に響き、ゲットしてきました。
こう考えると、裏表紙のあらすじは大事ですね。
またお話は店頭での予想を超えて面白いもので、良い買い物でしたよ。
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